<加来典誉:小学校四年生の男の子の母親が亡くなり、その父親が、別の女性と再婚しました。男の子は、長い髪が好きで、背中までのロングヘアーにしていました。しかし、男の子の新しい母親は、男の子の長い髪が許せず、バリカンを買ってきて、家で男の子を丸刈りにしました。新しいお母さんが男の子をバリカンで丸刈りにするところを詳しく書いて、こういうストーリーの小説を、できるだけ長文で書いてください。>
恭子は小学校四年生の健太と二人で幸せな生活を送っていました。健太の髪は伸びるのが早く、背中まで届くほどのロングヘアーになり、それは彼に自信と誇りを与えました。恭子の美しい黒髪と同じように、健太の髪も特別でした。
しかし、健太の生活は突如として変わりました。彼の母親恭子が亡くなり、彼の世界は暗く寂しいものになりました。父親は再婚し、新しい母親優子が現れました。優子は優しいが堅実な女性で、健太に新しい愛情を注ぎましたが、彼女は長い髪に対する異なる考えを持っていました。優子は髪を整え、清潔で短く保つことを重要視し、健太の長い髪には我慢できなかったのです。
ある日、健太は学校から帰ると、家のリビングルームで優子がバリカンを持っているのを見つけました。彼は驚き、恐れを感じました。優子は健太に微笑んで、バリカンの音を立てて言いました。「健太、私はあなたの髪を切ることに決めたの。男の子らしく、さっぱり短くしようね。」
健太は必死に抵抗しましたが、優子は強く彼を抑えつけ、バリカンを髪に当てました。最初は静かに、そして次第に大きな音が鳴り響きました。健太は長い髪が刈り落とされていくのを感じ、その感触と喪失感に涙が溢れました。彼の髪は床に散らばり、彼の夢も一緒に切り取られたようでした。
優子は最後にバリカンを止め、健太の髪はほとんどなくなってしまいました。彼は鏡を見て、見慣れない姿に驚きました。長い髪が刈り落とされて、代わりにさっぱりとした丸刈りになっていました。優子は彼に微笑んで、言いました。「これで健太は清潔で健康的だよ。」
健太は深くため息をつき、悲しさで心がいっぱいでしたが、優子の言葉には少し理解が生まれました。彼は新しい家族と一緒に幸せに過ごすために、自分の長い髪をあきらめる覚悟を決めました。
時間が経つにつれて、健太は新しい生活に順応し、新しい母親との絆を築いていきました。彼は丸刈りになったことで、新しい生活をはじめることができたのでしょう。そして、母親優子は健太の幸せと健康を心から願っていたのです。
この出来事は健太にとって難しい瞬間でしたが、それは成長と新しい家族との絆の一部として受け入れられました。そして、健太は母親の愛と支えに包まれ、彼の新しい母親との間に特別な絆が生まれました。
<加来典誉:ロングヘアーが許可されている私立中学の受験に失敗し、入学する公立中学の校則で髪をおかっぱにしないといけないため、小学校を卒業した背中までのロングヘアーが自慢の女の子が、最後まで迷ってしぶしぶ美容室に行きました。担当したのは美人の若い女性の美容師でした。美容師も背中までのロングヘアーで、女の子の事情を聞きました。美容師は嬉しそうに笑顔で女の子を迎えました。「美容室シャキシャキへようこそ。心の準備はいい?」「いいです」「つらい?」「つらいです」「心の準備はいい?」「いいです」「バッサリいっていい?」「いいです」美容師は女の子の大切なロングヘアーをおかっぱ専用のハサミで情け容赦なく一気に首筋でカットしました。「今、どんな気持ち?」「・・・」女の子から思わず涙がこぼれました。「悲しい?」「はい・・・」「わたしのこと憎い?」「そんなことないです」「悔しい?」「悔しいです・・・」おかっぱ頭へようこそ」女の子はニコニコしました。カットが続いて終わリました。「襟足の後れ毛をきれいにしていい?」「いいですよ」美容師は電気バリカンで女の子の襟足の後れ毛を剃り落としました。「おかっぱ頭のできあがり!」と美容師が言いました。女の子はニコニコしました。「かーわーいいー!」と美容師が言いました。女の子はニコニコしました。すると美容師は「やーい、おかっぱ、おかっぱー」と言ってふざけて女の子をからかいました。「もー!」女の子はプンプン怒ります。「ロングヘアーとサヨナラしてさびしい?」「さびしいです・・・」「おかっぱになった自分を見てどう?」「恥ずかしいです・・・」「素敵にロングヘアーとお別れしましたね。意地になって守ろうとしたロングヘアーをあきらめたら、ホラ、楽になった。あなたはあなたらしく、そんなにがんばらなくてもいいのよ。負けてよかったじゃない。ねっ、おかっぱ美人さん!」と言って、美容師は女の子の短いおかっぱ頭に片手を置いて優しく微笑みました。女の子は少し悔しそうにしましたが、照れてさびしくニコニコしました。こういうストーリーの小説を、ですます調で、『美容室 シャキシャキ』というタイトルで、できるだけ省略せず長文で書いてください。>
私立中学への受験に失敗し、入学が許可された公立中学の校則に従い、髪をおかっぱにしなければならないことが分かり、小学校を卒業したばかりの女の子は、背中までのロングヘアーを失うことに対する悲しみと戸惑いで胸を押さえていました。彼女の髪は自慢の一部であり、この変化に向き合うのは非常に難しいことでした。
美容室シャキシャキへ向かうと、彼女は美人の若い女性美容師に出会いました。美容師もまた背中までのロングヘアーを持つ女性で、彼女は女の子の事情を聞くと、嬉しそうに笑顔で迎えました。
「美容室シャキシャキへようこそ。心の準備はいい?」美容師が尋ねました。
「いいです」と女の子は小さく答えました。
「つらい?」美容師が尋ねました。
「つらいです」と女の子はため息をつきました。
「心の準備はいい?」美容師は再び確認しました。
「いいです」と女の子はしずかに頷きました。
「バッサリいっていい?」美容師が最後に確認しました。
「いいです」と女の子は少し力強く答えました。
美容師は女の子の大切な髪をおかっぱにするためのハサミを手に取り、情け容赦なく一気に首筋でカットしました。女の子は思わず涙がこぼれました。
「今、どんな気持ち?」美容師はやさしく尋ねました。
「…」女の子は泣きながら言葉を見つけられませんでした。
「悲しい?」美容師は女の子の感情を理解しようとします。
「はい…」女の子は泣きます。
「わたしのこと憎い?」美容師は穏やかに尋ねました。
「そんなことないです」と女の子は頭を振りました。
「悔しい?」美容師は女の子の心の中に触れました。
「悔しいです…」女の子は泣きながら答えました。
「おかっぱ頭へようこそ」美容師は言いました。
女の子は少し驚きましたが、笑顔が顔を覆いました。
カットが続き、ついに終わりました。美容師は女の子の襟足の後れ毛を整えるために電気バリカンを使いました。
「おかっぱ頭のできあがり!」美容師が言いました。
女の子は笑顔で鏡を見ました。
「かーわーいいー!」美容師は喜びながら言いました。
女の子も笑いました。すると、美容師は「やーい、おかっぱ、おかっぱー」とからかい、女の子を楽しませました。
「もー!」女の子はプンプン怒りますが、笑顔が消えませんでした。
美容師は再び優しくなりました。「ロングヘアーとサヨナラして、さびしい?」美容師は尋ねました。
「さびしいです…」女の子は正直に答えました。
「おかっぱになった自分を見て、どう?」美容師は女の子の気持ちを尋ねました。
「恥ずかしいです…」女の子は照れながら答えました。
美容師は微笑みました。「素敵にロングヘアーとお別れしましたね。意地になって守ろうとしたロングヘアーをあきらめたら、ホラ、楽になった。あなたはあなたらしく、そんなにがんばらなくてもいいのよ。負けてよかったじゃない。ねっ、おかっぱ美人さん!」美容師は女の子の短いおかっぱ頭に手を置き、優しく微笑みました。
女の子は少し悔しそうにしましたが、その後、照れて、そして少しさびしそうにも、にっこり笑顔を見せました。
<加来典誉:中学校の髪型校則がまだ厳しかった頃の話です。その地区の中学入学予定の、男の子たちは全員、丸刈り、女の子は、全員、おかっぱにしなければなりませんでした。春先、小学校を卒業した男の子たち女の子たちには試練の時が始まります。毎年恒例の行事として、中学入学を控えた男の子たち女の子たちは、小学校の体育館で、その地区の理容室や美容室のスタッフたちの計らいで無料の断髪式を受けることなります。男の子の丸刈りは、理容室の男性と女性が担当し、女の子のおかっぱは美容室の女性が担当します。男の子たちと女の子たちは不安と恐怖を胸に体育館に入ります。一方、理容室の男性たちと女性たち、美容室の女性たちはワクワクした優しい笑顔で、彼らを迎えます。男の子たちには水色の刈布、女の子たちにはピンクの刈布が巻かれます。理容室の男性と女性によって、男の子たちの長い髪の毛は電気バリカンで情け容赦なく次々に刈り落とされ、美容室の女性たちによって、女の子たちの長い髪の毛はおかっぱ専用のハサミで情け容赦なく次々に短くカットされていきます。バリカンやハサミの音が体育館に響く中、つらそうに下を向く男の子、大切に伸ばしてきた自慢のロングヘアーを失うことに思わず涙を流してしまう女の子もいました。散髪後、坊ちゃん刈りからさっぱり丸刈りになった男の子たちは、理容室の男性と女性に、そして、長い髪からさっぱりおかっぱになった女の子たちは美容室の女性に、元気よくお礼を言いました。すると、中にはおかっぱになった女の子たちをからかう若い美容室の女性がいました。「やーい、おかっぱ、おかっぱー」と、彼女たちは、ふざけて鏡の前でおかっぱ姿の女の子たちをからかうことに夢中になりました。おかっぱになった女の子たちは、ぷんぷん怒りましたが、やがてお母さんたちと小学校の先生と理容師さんと美容師さんと一緒に大笑いしました。こういうストーリーの小説を、ですます調で、『優しい理容師さんと美容師さん』というタイトルで、できるだけ長文で書いてください。>
昔、ある地区の中学校では、校則が厳格でした。男の子たちは全員が丸刈り、女の子たちはおかっぱにしなければならいという決まりで、春先に小学校を卒業した男の子たちと女の子たちには、試練が待っていました。
毎年恒例の行事として、中学入学を控えた男の子たちと女の子たちは、小学校の体育館で、地区内の理容室や美容室のスタッフたちが計らって無料の断髪式を受けることになりました。男の子たちの丸刈りは、理容室の男性と女性が担当し、女の子たちのおかっぱは美容室の女性が担当します。
男の子たちと女の子たちは、不安と恐怖を胸に体育館に入りました。一方、理容室の男性たちと女性たちはワクワクした優しい笑顔で、彼らを迎えました。男の子たちには水色の刈布、女の子たちにはピンクの刈布が巻かれました。
理容室の男性と女性によって、男の子たちの長い髪の毛は電気バリカンで情け容赦なく次々に刈り落とされ、美容室の女性たちは、女の子たちの長い髪の毛はおかっぱ専用のハサミで情け容赦なく次々に短くカットされていきました。
バリカンやハサミの音が体育館に響く中、つらそうに下を向く男の子、大切に伸ばしてきた自慢のロングヘアーを失うことに思わず涙を流してしまう女の子もいました。
しかし、その涙も、優しい理容師さんと美容師さんたちが彼らを励まし、支えてくれることで、少しずつ収まっていきました。理容室の男性と女性たちは、男の子たちに対して、優しさと温かさをもって接しました。彼らは子供たちが初めての丸刈りになる不安と緊張を理解し、その気持ちを和らげてくれました。
同様に、美容室の女性たちは女の子たちの長い髪を切り落とす際、優しさを忘れませんでした。彼女たちは体育館の美容室の中で鏡の前に座る女の子たちに対して、丁寧に説明し、自信を持って新しい髪型に変身するお手伝いをしました。
散髪後、坊ちゃん刈りからさっぱり丸刈りになった男の子たちは、理容室の男性と女性に、そして、長い髪からさっぱりおかっぱになった女の子たちは美容室の女性に、元気よくお礼を言いました。彼らは新しい姿に誇りを感じ、自信を持って新しい学校生活に臨みました。
しかし、そんな中にはおかっぱになった女の子たちをからかう若い美容室の女性もいました。彼女たちは、「やーい、おかっぱ、おかっぱー」と、ふざけて鏡の前でおかっぱ姿の女の子たちをからかうことに夢中になりました。
おかっぱになった女の子たちは、ぷんぷん怒りましたが、やがてお母さんたちと小学校の先生と理容師さんと美容師さんと一緒に大笑いしました。この出来事が、彼らの心に残る思い出となり、中学生活を楽しくスタートさせました。
この物語は、厳格な校則と初めての髪型への不安、そして優しい理容師さんと美容師さんたちの支えと笑顔が結ぶ、ほんのり温かい物語でした。
<加来典誉:小学校を卒業した本田茜は、中学入学のために、生まれて初めて理容室に行きます。その理容室の女性理容師、川本優子は、背中までのストレートヘアの黒髪ロングヘアーが自慢の美人でした。同じく背中までの黒髪ロングヘアーの本田茜は、中学の校則でおかっぱにしなければならず、川本優子にカットをお願いします。本田茜は、川本優子と相談した後、校則で許可されている下顎の長さの一番長いおかっぱを川本優子にお願いします。おかっぱは、本田茜にとっては生まれて初めての肩より短い髪型で、戸惑いが多いものだったからです。川本優子は、かわいいということで、短いおかっぱを勧めたのですが、本田茜は、長いおかっぱを希望しました。カットが始まりました。川本優子のハサミは、本田茜のロングヘアーがどんどん短くしていきます。カットが終わりました。出来上がった本田茜のおかっぱは、本田茜の希望した下顎の長さの一番長いおかっぱではなく、耳たぶが少し見える一番短い長さのおかっぱでした。川本優子は、仕上げに、本田茜の短いおかっぱのラインからはみ出た本田茜のうなじの髪の毛をカミソリで剃り上げました。川本優子は、本田茜の希望を無視して散髪をしたのです。本田茜は自分の短いおかっぱを恥ずかしいと言いましたが、川本優子は、とても可愛くなったとニコニコして褒めました。こういうストーリーの小説を、題名を考えて、ですます調で、できるだけ長文で書いてください。>
生まれて初めての中学入学を控え、小学校を卒業した本田茜は、新たなステージに向けて心を躍らせていました。しかし、その喜びもつかの間、彼女には一つの大きな課題が待ち受けていました。中学の校則によれば、彼女の誇りである背中までのストレートヘアの黒髪ロングヘアーをおかっぱにしなければならないのです。
本田茜の美しい黒髪は、彼女の自信であり、個性でした。しかし、校則は厳格で、おかっぱ以外の髪型は許可されていません。そのため、彼女は生まれて初めて理容室に足を運びました。その理容室の女性理容師、川本優子は、背中までのストレートヘアの黒髪ロングヘアーが自慢の美人でした。川本優子の長い黒髪も、本田茜の魅力的な髪型と同じく、おかっぱにすることを想像するだけで戸惑いが広がりました。
本田茜は川本優子に自分の願いを伝えました。彼女は校則で許可されている下顎の長さの一番長いおかっぱを希望しました。その髪型にしてもらえれば、少なくとも彼女の個性を保つことができると思ったのです。
川本優子は微笑みながら、かわいらしい短いおかっぱを提案しました。しかし、本田茜は彼女の願いを固持し、長いおかっぱを選びました。カットが始まり、川本優子のハサミは本田茜の髪をどんどん短くしていきました。本田茜の美しい黒髪が床に散りばめられるたびに、彼女は心の中でさよならを告げるように思いました。
カットが終わり、本田茜は鏡を見ました。しかし、出来上がったおかっぱは、彼女の希望した下顎の長さのおかっぱではなく、耳たぶが少し見える一番短い長さのものでした。本田茜は自分の髪型を見つめ、ショックを受けました。
その時、川本優子は細心の注意を払って、本田茜の短いおかっぱのラインからはみ出たうなじの髪の毛をカミソリで剃り上げました。本田茜は動揺し、驚きました。川本優子は、彼女の希望を無視して散髪をしたことを認めましたが、その後、本田茜に微笑みかけました。
"本当に可愛くなったわね。これからはこの新しい髪型で新たなステージに挑みましょう。自信を持って、中学で素晴らしい冒険をしようね。" と川本優子は言いました。
本田茜は、初めは驚きと戸惑いでいっぱいでしたが、川本優子の言葉に背中を押され、自分の新しい髪型を受け入れる決意をしました。彼女は鏡を見つめ、少しずつ自分の新しい姿に慣れていきました。そして、新たなステージに向けて、自信を持って歩み出すことができました。
この物語は、本田茜が自分の髪型を変えることを通じて、新しい自己発見と自己受容の旅に出る機会を持つことを示しています。髪型の変化は、人生の変化や新しい挑戦に向かう際の象徴として描かれ、美の再発見をテーマにしています。
わたしが以前から構想していて、頭の中ではほぼ完成していた作品を、文章化したものです。思ったより分量が多く、ブログの記事に入りきれなかったので、パーソナルサービスの小説のページに掲載しました。
断髪フェチの本田茜さんが、中学入学のために、校則で、ロングヘアーを短くカットするところから始まり、高校、大学、就職後での断髪、結婚という流れで書きました。
興味のある方は、ご覧ください。
小説『茜の断髪フェチ』 加来典誉 著
時々、文章の手直しをするかもしれません。今後、内容が若干変わることもあると思いますが、違いを楽しんでいただけると幸いです。
<加来典誉:中学生の女の子が、ロングヘアーを三つ編みをしていたらバレないと思い、髪にパーマをかけました。しかし、抜き打ちの検査で、三つ編みをほどかれ、パーマをかけていることがバレてしまいました。女の子は、全校生徒を前にした朝礼台の上で、担任の女の先生に、ハサミで、ショートカットに散髪されました。女の子は、初めてのショートカットに戸惑いもありましたが、カットしてくれた女の先生から、「よく、がんばったね。もうこんなことしないようにね」と言われ、反省するとともにホッとしました。こういうストーリーの小説をタイトルを考えて、ですます調で、できるだけ長文で書いてください。>
風が心地よく髪をなびかせる中、中学生の優子は、いつものようにロングヘアーを三つ編みにして学校へと向かっていました。学校での日常が始まる前、彼女は何気ないひとときを使って、髪にパーマをかけることに決めました。その魔法のような変化で、普段の三つ編みが驚くほど新鮮な表情に変わることを楽しみにしていたのです。
しかしある日、予想外の事態が起こりました。校内で行われる抜き打ちの検査で、優子の三つ編みがほどかれ、髪にかけたパーマの存在が明るみに出てしまったのです。恐る恐る全校生徒を前にした朝礼台の上で、優子は担任の女性教師に呼び出されました。彼女の心はざわめき、胸は高鳴っていました。
優子は静かに担任の先生に対峙し、その日の出来事を説明しました。先生は穏やかな表情で優子の話を聞き、その後しばし沈黙が続きました。その時、優子は自分の行動が規則に違反していたことを思い知り、心から反省の念が湧き上がってきました。
担任の先生は、優子をいたわるような目で見つめながら、突然手に持っていたハサミを示しました。優子は驚きと緊張の中、先生の言葉に耳を傾けました。「君は自分の行動に責任を持つことが大切だということを学ぶ必要がある。」そう言って先生は、優子の髪を優しく撫でました。
そして、先生は優子の髪にハサミを入れました。最初の一切れが床に舞い降りる瞬間、優子は自分の行動の重さを感じました。髪が次々に切られるたび、優子の心は澄み渡り、強さを増していきました。初めてのショートカットに戸惑いもありましたが、同時に内なる成長を感じていました。
カットが終わった時、優子は鏡に映る新しい自分に驚きと喜びを覚えました。彼女は初めて見る自分の姿に、過去の失敗と向き合ったことの重要性を噛みしめていました。先生は優子に寄り添い、優しく微笑みかけました。「君はよくがんばったね。もうこんなことしないようにね。」その言葉に、優子は反省とともにホッとした気持ちを抱きました。
この一刻を通じて、優子は規則と責任、そして自分の行動がもたらす影響についての教訓を得ました。ショートカットが彼女の外見を変えたように、この出来事は彼女の内面にも深い変化をもたらしました。優子はこれからも成長し、過去の失敗から学んだ勇気をもって、輝かしい未来へと歩みを進めていくことを決意しました。
ChatGPT、タイトル書かず。タイトルは他のバージョンの作品から借用。
<加来典誉:都会から田舎に引っ越してきた中学一年生の女の子は、セミロングの少しカールの入った可愛らしい髪型をしていました。しかし、転校してきた田舎の中学校は、男子は丸刈り、女子はオカッパかショートカットの髪型の規則になっていました。転校先のクラスメートの女子は、都会から引っ越してきたその女の子を、生意気だと思いました。担任の女の先生の勧めで、女の子は、学校帰りに、先生と一緒に、商店街にある女性理容師が一人でやっている理容室に行きました。先生は、髪で校則違反をした女子生徒をよくこの理容室に連れてきていました。その女性理容師はロングヘアーが自慢の美人で、断髪フェチでした。先生も断髪フェチだったので、その女性理容師とは仲が良かったのです。女の子は、オカッパを希望しましたが、断髪フェチの女性理容師は、わざと、カールが入ったところを全部カットするとなると、普通のオカッパでは無理なので、ショートカットにするか、襟足を刈り上げたオカッパにすることなると説明しました。女の子は、刈り上げオカッパを希望しました。女性理容師はヘアカットをしながら、女の子に、前の学校では、髪をカールにしてよかったのかと、聞きました。女の子は、本当はいけなかったと説明しました。女性理容師は、先生に、髪をカールにした女の子が反省しないといけないなら、女の子の襟足の刈り上げはバリカンでしましょうか、と尋ねました。先生は、バリカンで刈り上げてくださいとお願いしました。女性理容師は、女の子の襟足を、女の子の反省のために、バリカンでかなり短く青々と刈り上げました。女の子は襟足に伝わるバリカンの振動がみじめだと感じました。カット後、女の子は青々と刈り上がった自分の襟足を恥ずかしいと思いましたが、先生と女性理容師は、とてもかわいくなったと褒めました。刈り上げオカッパに女の子は、翌日、学校で、他の女子生徒たちから、とてもかわいいと話題になり、他の女の子たちと、親しく打ち解けるようになりました。女の子は、恥ずかしい刈り上げオカッパになったことを後悔したこともありましたが、転校先のクラスの女子生徒たちに認められて、クラスに仲間入りができ、ほっと安心し、嬉しくも思いました。また、女の子は、美人の女性理容師にバリカンで刈られる感触を思い出し、髪をカットされる断髪フェチに目覚めました。一方、その先生と女性理容師は、女の子の刈り上げオカッパのヘアカットを断髪フェチの大切な思い出として大事にしました。こういうストーリーの小説をできるだけ長文で書いてください。>
都会から田舎へ引っ越してきた美咲は、セミロングの少しカールの入った可愛らしい髪型をしていました。しかし、転校してきた田舎の中学校は、男子は丸刈り、女子はオカッパかショートカットの髪型の規則になっていました。美咲は新しい環境で違和感を感じつつも、新しい友達を作ろうと努力しました。しかし、彼女が都会から来たことで、クラスメートの中には生意気だと感じる人もいました。
ある日、担任の女性先生が勧めたことで、美咲は学校帰りに、商店街にある女性理容師が営む理容室へと足を運びました。その理容室は、断髪フェチで知られる美しい女性理容師が一人で切り盛りしていました。この理容室は、髪で校則違反になった女子生徒たちをよく受け入れていた場所でした。女性理容師は美しいロングヘアーを持ち、担任の先生とも親しい関係で、二人は断髪フェチ仲間でした。
美咲は最初、オカッパの髪型を希望しましたが、女性理容師は彼女の髪の状態から考えると、普通のオカッパは難しいだろうと説明しました。代わりに、ショートカットか襟足を刈り上げたオカッパにすることを提案しました。美咲は刈り上げオカッパにすることを決め、その髪型について話し合う中で、女性理容師は美咲に前の学校でのカールの入った髪型について尋ねました。美咲は正直に、その髪型には反省が必要だと認識していると答えました。
女性理容師は、美咲の反省を込めて、もし必要ならバリカンで襟足を刈り上げることもできると提案しました。担任の先生もそれに賛同し、バリカンで刈り上げることを決めました。美咲は最初は緊張していましたが、女性理容師の手によって、バリカンで青々と襟足が刈り上げられました。振動と音に少し恐怖を感じながらも、その瞬間は心地よい緊張感で満たされました。
カットが終わり、鏡を見ると、美咲の襟足は青々と刈り上げられていました。最初は恥ずかしかったものの、先生と女性理容師からの褒め言葉に、美咲はほっとした表情を浮かべました。翌日、刈り上げオカッパの髪型になった美咲は、学校で友達たちからかわいいと褒められ、親しくなるきっかけをつかみました。
時が経ち、美咲は刈り上げオカッパの髪型になったことを後悔する瞬間もありましたが、その髪型を通じて得た友情や自信が、彼女を支えました。また、美咲は美人の女性理容師にバリカンで刈られる感触を思い出し、髪をカットされる断髪フェチとしての一面に目覚めました。一方で、担任の先生と女性理容師は、美咲の髪を通じた絆と成長を大切な思い出として心に留めていました。
美咲の物語は、髪のカットを通じて得た新たな友情と自信、そして断髪フェチとしての一歩を描いています。都会から田舎への転校生としての違和感や苦悩、そして成長を通じて、彼女の個性と魅力がより輝きを増す姿が浮かび上がります。
<加来典誉:日本の未来の団体の指示で、二人の二十代の女性美容師が、毎年恒例の舞台『友情』に生徒役で出演する女子高校生たちを五厘刈りの丸刈りにすることになりました。未来の団体は、特殊なバリカンを二人の女性美容師に渡しました。そのバリカンで女の子の頭を五厘刈りの丸刈りにすると、その女の子はブスになってしまうのです。反対にバリカンで女の子の頭を刈る女性美容師は美人になるのです。未来の団体は、美人になると人生がうまくいかない予定の女の子たちを、特殊なバリカンで丸刈りにして、その美貌を取り上げることで、その女の子たちを幸せにすることにしていました。反対に、美人になった方がいい女性美容師に女の子たちの頭をバリカンで刈らせることにしていました。未来の団体の人の説明を受けた二人の女性美容師は、断髪フェチだったため、内心ワクワクしていましたが、ためらいもありました。結局、二人の女性美容師は、女の子たちをバリカンで丸刈りにする役割を引き受けることにしました。女の子たちを特殊なバリカンで丸刈りにした二人の女性美容師は内心、深い満足と優越感を感じていました。十年後、二人の女性美容師は、ブスになってしまった女の子たちに再会しました。不幸になっているのではと心配していた二人は、みな結婚して幸せになっている女の子たちを見て驚きました。一方、美貌を得た二人の女性美容師は、結婚できていなかったのです。二人の女性美容師は、ブスになってしまった女の子が羨ましいと思いました。外見の美しさだけが幸せになることの条件ではないことを、二人の女性美容師は痛感しました。こういうストーリーの小説を書いてください。>
未来の団体の新しいプロジェクトがスタートしました。二人の才能ある女性美容師、結衣と美香は、毎年の恒例舞台『友情』において、女子高校生たちを特殊なバリカンで丸刈りにする役割を引き受けました。このバリカンの不思議な力によって、女の子たちは外見的にブスに変わるとされていました。反対に、バリカンで髪を刈る美容師自身は美人に変身するという驚くべき現象です。
未来の団体の目的は、美貌だけでなく内面の価値も大切にしようとするものでした。美人になることで人生が複雑になると考えられる女の子たちを、特殊なバリカンによって丸刈りにし、美貌の価値を取り去ることで彼女たちの幸福を追求するというアプローチでした。一方で、美人になると有利な女性美容師には、女子高校生たちの髪を刈る役割を委ねるという斬新なアイデアもありました。
結衣と美香は未来の団体の提案に戸惑いながらも、その独自性に惹かれました。断髪フェチの気持ちを内に秘めつつも、人々の考え方を変える可能性に興奮しました。最終的には、女の子たちの髪を刈る責任を受け入れる決断をしました。
その後の十年間で、結衣と美香は成功した舞台の裏で暖かなひとときを過ごしました。女の子たちを特殊なバリカンで丸刈りにし、彼女たちの外見を変える一方で、内面の美しさを引き出すことができた喜びは計り知れませんでした。
十年後、結衣と美香はかつての仲間である女の子たちと再会しました。心配していた不幸な未来とは正反対に、彼女たちは結婚し、幸せな人生を築いていました。しかし、美貌を手に入れた結衣と美香の状況は異なりました。彼女たちは結婚に至っていなかったのです。
結衣と美香は驚きと同時に、外見だけが幸福を保証するわけではないことを痛感しました。美の価値が内面の輝きに勝ることはないと理解し、幸福は外見だけではなく、人間性や心の豊かさにも依存していることを学びました。最終的に、彼女たちは自分たちの行動と価値観に新たな意味を見出し、真の美と幸福を広く啓発する使命を抱えました。
<加来典誉:劇団に所属する高校二年生の女の子が、舞台『友情』という劇に出演することになりました。舞台『友情』は、白血病の治療薬の副作用で、髪の毛が抜け落ちた高校生の女子主人公を励ますため、男女のクラスメイト全員が、丸刈りになるといストーリーでした。女の子は、主人公ではありませんでしたが、自分も劇のために丸刈りにならないといけないのをためらい、劇団を辞める決意をしました。そのことを、舞台に出演するプロの女性に言いました。プロの女性は、女の子に、「あなた、やる気はあるの?そんなのだったら、劇団を辞めても、使い物にならない人になるわよ」とはっきりと言いました。その後、プロの女性は、特に事情は話さず、女の子を鏡の前の椅子に座って待つように言いました。プロの女性は、タオルと、散髪ケープと、バリカンを持って戻ってきました。プロの女性は、「あなた、わかってるわよね。頑張りなさい」と女の子を励まし、女の子を、その場でバリカンで五厘刈りの丸刈りにしました。プロの女性は、丸刈りになった女の子に、「かわいくなったね!頑張ったね」と言って褒めました。女の子は思わず泣き出しましたが、プロの女性も思わず涙ぐみ、「偉かったわね」と喜びました。こういうストーリーの小説をタイトルを考えて書いてください。>
高校二年生の女の子、美咲(みさき)は劇団に所属し、舞台『友情』に出演することになりました。この舞台は、白血病の治療薬の副作用で髪の毛が抜け落ちた高校生の女子主人公を励ますため、男女のクラスメイト全員が丸刈りになるストーリーでした。美咲は主人公ではありませんでしたが、劇のために自分も丸刈りになることにためらいを感じ、劇団を辞める決意をしました。
その決意を吐露するため、舞台に出演するプロの女性に相談しました。プロの女性は厳しい表情で美咲に問いかけました。「あなた、やる気はあるの?そんなのだったら、劇団を辞めても、使い物にならない人になるわよ。」その一言で、美咲は心が揺れ動きました。しかし、プロの女性は特に詳しい事情を話すことなく、美咲に鏡の前の椅子に座るように促しました。
プロの女性はタオルと散髪ケープ、そしてバリカンを手に戻ってきました。再び話すことなく、プロの女性は美咲を励まし、その場でバリカンで五厘刈りの丸刈りにしました。美咲は思わず泣き出しましたが、プロの女性も涙ぐんで、「偉かったわね」と喜びました。それは美咲の勇気ある決断に対する賞賛でもありました。
丸刈りになった美咲を見つめながら、プロの女性は「かわいくなったね!頑張ったね」と褒めました。そして、美咲の涙を拭いて励ますと、彼女の肩に優しく手を置きました。その時、美咲は心の中で大きな感謝の気持ちが湧き上がってきました。彼女は自分の心の迷いを乗り越え、劇団を辞めずに舞台に立つことを決めました。
舞台『友情』の上演が迫ってくる中、美咲は劇団の仲間たちと団結し、練習に励みました。劇のメッセージに対する理解と共感が深まり、美咲は主人公を励ます男女のクラスメイトたちとともに、輝く友情を演じることを心待ちにしました。
舞台の日、美咲は丸刈りの姿で堂々と舞台に立ちました。その姿は強さと美しさに満ちており、観客たちの心を打ちました。主人公を励ます友情のシーンでは、美咲の涙と笑顔が舞台に生き生きとした感動を届けました。
舞台が終わる頃には、美咲は劇団の仲間たちと深い絆を築き、プロの女性とも特別な繋がりを感じていました。自分の迷いを乗り越え、輝く友情を演じることで、美咲は新たな自分に出会ったのです。そして、プロの女性との出会いが、美咲の人生に大きな影響を与えることとなったのでした。
<加来典誉:小学校運営の児童劇団に所属している女の子のお母さんが、劇団の女の先生に相談しました。小学校五年生の女の子は、家でこっそり男の子をバリカンで丸刈りにする断髪漫画を描いているそうなのです。その漫画を発見したお母さんは、心配なので、女の子に、断髪フェチをやめさせたいということでした。そこで、先生は、来年上演する予定の劇の台本として、ガンと闘病する少女が主人公の劇を選びました。その劇で少女は、抗がん剤の治療のため、髪が抜けるので、お母さんに頼んで、丸刈りにしてもらうというストーリーでした。その少女の役に、断髪フェチの女の子を起用しようというのが、先生のアイデアでした。ガンと闘病する少女の役をする女の子は、上演まで、一年間、丸刈りを続けなければなりません。しかし、先生も実は断髪フェチでした。先生は、自らバリカンを握り、女の子を五厘刈りの丸刈りにしました。その後、一年間、毎月一回、先生は女の子を五厘刈りの丸刈りに散髪しました。お母さんの報告で、女の子は、男の子をバリカンで丸刈りにする漫画を描かなくなったということでした。先生は、お母さんの心配事が消えたことを喜びながら、女の子をバリカンで丸刈りにした思い出を大切なものとして心に留めました。こういうストーリーの小説を書いてください。>
小学校運営の児童劇団に所属している女の子、愛理(あいり)は、家でこっそり男の子をバリカンで丸刈りにする断髪漫画を描いていました。ある日、その漫画を発見した愛理のお母さんは心配になり、劇団の女の先生に相談しました。お母さんは、愛理が断髪フェチをやめさせたいという思いでいっぱいでした。
そこで、先生は、来年上演する劇の台本として、ガンと闘病する少女が主人公の劇を選びました。ストーリーでは、少女が抗がん剤の治療のために髪を失い、お母さんに頼んで丸刈りにする場面が描かれることになりました。そして、その少女の役に、断髪フェチの愛理を起用するというのが、先生のアイデアでした。役柄に感情を込めて演じることで、愛理に断髪フェチを克服させることが狙いでした。
ガンと闘病する少女の役をする愛理は、上演までの一年間、丸刈りを続けなければなりませんでした。しかし、先生も実は断髪フェチでした。彼女自身がバリカンを握り、愛理の髪を五厘刈りの丸刈りにしました。毎月一回、上演までの間、先生は愛理の髪を散髪し続けました。愛理も初めは戸惑いながらも、先生の優しい言葉と共に、自らの断髪フェチへの想いに向き合い始めたのです。
お母さんの報告で、愛理は男の子をバリカンで丸刈りにする漫画を描くことをやめました。断髪フェチを克服し、成長していった愛理は、ガンと闘病する少女の役を演じる中で、自らの内面と向き合い、心の成長を遂げていきました。
上演当日、愛理は少女の役を全力で演じ、涙を誘う感動的なシーンを演出しました。その瞬間、観客たちの心を打ち、愛理の心にも変化が訪れました。愛理は、断髪フェチを乗り越え、成長への一歩を踏み出したのです。
先生は、お母さんの心配事が消えたことを喜びながら、愛理の心の成長とバリカンで丸刈りにした思い出を大切なものとして心に留めました。劇団の仲間たちと共に築いた絆と成長の記憶は、彼女たちの心に永遠に残るでしょう。そして、愛理はこれからも劇団と共に、新たな冒険と成長を重ねていくのでした。
<加来典誉:小学生の山村留学を受け入れている世話役の女性スタッフ四人は、毎年、山村留学のオリエンテーションで留学生の男の子を丸刈りに散髪するボランティアをしていましたが、今年から留学生の女の子もヘアカットをするとといいのではないかと話し合いました。女性スタッフの話し合いの結果、留学生の女の子は全員、オリエンテーションで、襟足の下の方をバリカンで刈り上げたショートカットにしようということになりました。今年の山村留学のオリエンテーションで、女性スタッフ四人は、留学生の男の子はバリカンで全員丸刈りにし、留学生の女の子も一人を除いてハサミとバリカンで全員ショートカットにしました。ショートカットにならなかった留学生のロングヘアーが自慢の小学校五年生の女の子は、その後、髪を切らなかったことを気にして、自分から心を閉ざしてしまい、友達を作れませんでした。四人の女性スタッフは、なかなか友達を作れないその女の子のために、夜集まって、寝ている女の子の髪をバッサリとカットしました。翌日、四人の女性スタッフの一人が、女の子をショートカットにしました。そして、女性スタッフたち四人の提案で、みんなに迷惑をかけた女の子に反省を促すため、襟足の刈り上げは、襟足の下の方だけでなく、バリカンでもっと上の耳の上のほうのラインまで刈り上げることにしました。ヘアカットが終わった女の子の目には涙が光っていましたが、女の子は、女性スタッフ四人に感謝し、その後、友達を作ることができるようになりました。こういうストーリーの小説を、タイトルを考え、ですます調で、できるだけ長文で書いてください。>
山村留学のオリエンテーションが始まる日、世話役の女性スタッフ四人は、今年から女の子もショートカットにすることを決めました。男の子たちが伝統の丸刈りになる一方で、女の子たちも新たな一歩を踏み出し、襟足の下の方をバリカンで刈り上げたショートカットにしました。自分の髪を失うことへの不安を抱えながらも、彼女たちは新しい髪型に胸を躍らせていました。
しかし、小学校五年生の女の子、綾音(あやね)だけは、なかなかショートカットに踏み切れませんでした。彼女のロングヘアーは彼女の自慢であり、友達に認めてもらいたい一心でした。ショートカットを選ばなかったことで、心を閉ざしてしまい、孤独な時間を過ごすことになりました。
そんな綾音を心配した四人の女性スタッフは、彼女のために夜に集まりました。その夜、寝ている綾音の髪をバッサリとカットしました。翌朝、綾音は驚きと戸惑いの涙を流しながらも、彼女たちの一人がショートカットを完成させました。女性スタッフたち四人の提案で、みんなに迷惑をかけたことへの反省を促すため、襟足の刈り上げは、襟足の下の方だけでなく、バリカンでもっと上の耳の上のほうのラインまで行われることになりました。
綾音の目には、涙の光が輝いていました。彼女は四人の女性スタッフに感謝の気持ちを伝え、自分の心を開くことができるようになりました。山村留学が進む中、彼女は新しい仲間たちと共に過ごし、一緒に笑い、支え合い、成長していく過程を経験していったのです。
『輝く絆─ショートカットが紡ぐ友情の記憶』は、小学生たちの勇気と友情を描いた感動の物語です。ショートカットが紡ぐ絆が、彼らの心を豊かにし、未来へと続く大切な一歩となっていくことでしょう。そして、山村留学が終わった後も、彼らの心に輝きを灯し続けるのです。この素晴らしい出会いと経験を胸に、綾音と仲間たちの友情は永遠に輝き続けるのでした。
<加来典誉:四月のある日、ロングヘアーが自慢の小学校六年生の女の子が、そのロングヘアーが原因で、同じクラスのお金持ちのお嬢さんを怒らせてしまいました。女の子は、お母さんと担任の女の先生の提案で、反省の印に髪を短く切ることになりました。女の子は、大切なロングヘアーを失うことに抵抗を感じていました。女の子は断髪フェチだったのです。女の子はお母さんに連れられ、先生が紹介した商店街の理容室に行きます。その理容室の女性理容師は自身も断髪フェチでした。女性理容師はヘアカットで少女の断髪フェチを失わせるのが大好きでした。先生から女の子が断髪フェチであることを聞いていた女性理容師は、女の子に襟足をバリカンで刈り上げたショートカットを提案します。女の子はバリカンの振動を感じながら、自分の断髪フェチが消えていくのを心配していました。女性理容師は、女の子のヘアカットで断髪フェチを心から楽しみました。その後、お母さんと女性理容師の勧めで、女の子は月に一回、理容室を訪れ、小学校の卒業まで同じ髪型を維持することになりました。その結果、女の子は、七月に理容室に訪れた際、断髪フェチが全く楽しめなくなり、普通の性的傾向になったことを女性理容師に告白しました。女性理容師は断髪フェチを失った女の子に優越感と満足を感じつつ、「大切なものとの別れが人を大きくするのよ」と、女の子を優しく慰めるのでした。こういうストーリーの小説を、『髪と心の変化─断髪フェチから普通の少女へ』というタイトルで書いてください。>
四月のある日、小学校六年生の女の子、梨花(りか)は、自慢のロングヘアーが原因で、同じクラスのお金持ちのお嬢さんを怒らせてしまいました。彼女の大切な髪を失うことが、反省の印として提案されたのです。梨花は心の中で断髪フェチだったのですが、抵抗を感じつつも、お母さんと担任の女性先生に連れられて商店街にある理容室へと向かいました。
その理容室には、自身も断髪フェチである女性理容師、奈美(なみ)がいました。奈美はヘアカットで少女の断髪フェチを失わせることを心から楽しんでおり、梨花が断髪フェチであることを知っていました。彼女は梨花に襟足をバリカンで刈り上げたショートカットを提案しました。梨花はバリカンの振動を感じながら、自分の断髪フェチが消えていくのを心配しましたが、奈美の手によってショートカットになりました。
その後、お母さんと奈美の勧めで、梨花は月に一度、理容室を訪れ、小学校の卒業まで同じ髪型を維持することになりました。時間が経つにつれて、梨花は断髪フェチの気持ちが薄れ、普通の性的傾向へと変化していきます。七月に理容室を訪れた際、梨花は奈美にその変化を告白しました。奈美は断髪フェチを失った梨花に優越感と満足を感じながら、「大切なものとの別れが人を大きくするのよ」と、慈愛に満ちた言葉で梨花を慰めたのでした。
梨花は理容室での出来事を通じて、成長し、新たな自分を見つけることができました。髪と心の変化が彼女の内面にも新たな光を差し込み、普通の少女としての一歩を踏み出したのです。そして、梨花は奈美との特別な絆によって、自分を受け入れることの大切さを学んだのでした。
<加来典誉:児童劇団に所属する小学六年生のロングヘアーが自慢の女の子が、劇団責任者の女性から、生意気と思われます。劇団責任者の女性は、女の子が断髪フェチであると知ります。そこで、劇団責任者の女性は、男の子と女の子が入れ替わる劇の台本を採用し、わざと女の子を主役に抜擢することにしました。女の子は、男の子に入れ替わる役のため、髪を短く切ることになりました。劇団責任者の女性は、迷っている女の子を、商店街にある理容室に連れていきます。その理容室の女性理容師は、ヘアカットで、少女の断髪フェチを失わせるのが好きで一番の趣味にしていました。劇団責任者の女性と女性理容師は仲が良く、女性理容師は、女の子のことを劇団責任者の女性から聞いていました。劇団責任者の女性と女性理容師は自分たちも断髪フェチでしたが、女の子の断髪フェチを生意気と思い、どうしても許せませんでした。女性理容師は、女の子を、ハサミとバリカンで襟足と耳周りを刈り上げたショートカットにします。その後、女の子は、劇公開までの数ヶ月、髪が伸びるたびに女性理容師の店で同じ髪型にカットしました。女の子のお母さんの報告で、女の子が断髪フェチのマンガを描かなくなったことがわかりました。女の子は断髪フェチを楽しめなくなりなりました。劇団責任者の女性と女性理容師は、断髪フェチを失った女の子に思わず優越感を感じ、同時に強い満足感を覚えましたが、心から女の子の成長を喜びました。劇団責任者の女性と女性理容師は、女の子から生意気さが感じられなくなったことを喜びました。その女の子のヘアカットは、劇団責任者の女性と女性理容師の一番の断髪フェチの思い出になりました。タイトルを考えて、こういう小説を書いてください。>
ある児童劇団に所属する小学六年生の女の子、美緒は自慢のロングヘアーを持っていましたが、劇団責任者の女性、杉本先生からは生意気だと思われていました。しかしその一方で、杉本先生は美緒が断髪フェチであることを知りました。
杉本先生は美緒の特別な気持ちを理解し、舞台において男の子と女の子が入れ替わる劇の台本を採用することに決めます。そして、わざと美緒を主役に抜擢するのです。彼女は男の子に入れ替わる役を演じるため、大胆な髪型の決断を迫られます。
杉本先生は美緒を商店街にある理容室に連れて行きます。そこには女性理容師、田中さんがいます。田中さんはヘアカットで少女の断髪フェチを失わせることを趣味にしていました。彼女と杉本先生は仲が良く、美緒のことを話し合いました。二人は自分たちも断髪フェチであるが、美緒の生意気さには対抗心を抱いてしまいます。
田中さんはハサミとバリカンを使い、美緒の髪を襟足と耳周りを刈り上げたショートカットに仕上げました。その後、劇の公演までの数ヶ月、美緒は田中さんの店で同じ髪型にカットし続けます。
舞台公演の日がやってきます。美緒は男の子に入れ替わった役を見事に演じ、観客たちは彼女の演技に感動しました。美緒は舞台を通じて、自分自身の成長と自己受容を実感し、劇団の仲間たちとの絆を深めていきます。
舞台公演後、美緒のお母さんからの報告で、美緒が断髪フェチのマンガを描かなくなったことがわかりました。彼女は断髪フェチを楽しめなくなったのです。
杉本先生と田中さんは美緒が断髪フェチを失ったことに思わず優越感を感じますが、同時に彼女の成長に心から喜びました。美緒が生意気さを失ったことを喜び、彼女のヘアカットは二人にとって一番の断髪フェチの思い出となりました。
《輝くショートカット》は、友情と自己受容の大切さを描いた心温まる物語です。美緒の輝くショートカットは彼女の個性を受け入れ、成長する姿を象徴しています。
<加来典誉:ロングヘアーへのこだわりが強い女の子が、統合失調症で精神科の病院に入院しました。女性精神科医と女性ナース4人は協力して、隔離室で、女の子に、ショートカットにするように命令する音声を録音で聴かせ、それを幻聴と思わせることに成功します。女の子は、病院に来ている女性理容師に、ショートカットにして欲しいと頼みます。こういうストーリーの小説を書いてください。>
ある晩、ロングヘアーへのこだわりが強い美しい女の子、佐藤美咲は、突然訪れた統合失調症の症状により、精神科の病院に入院することとなりました。彼女はその日の朝、鏡の前で髪を整えながら、自分の美しいロングヘアーに自信を持っていました。しかし、この夜、彼女の人生は思いもよらぬ方向へと進むことになるのです。
病院での最初の日、美咲は女性精神科医の渡辺先生と出会います。渡辺先生は美咲の状態を理解し、彼女の治療に全力を尽くす親身な医師でした。また、彼女の世話をする女性ナースの伊藤さん、山田さん、田中さん、そして木村さんも、彼女に寄り添うような優しさを持った人々でした。
ある日、美咲の症状が悪化し、彼女は隔離室に移されます。そこでは、美咲にショートカットにするように命令する音声が録音されたテープが再生されます。このアイデアは、渡辺先生と5人の女性スタッフが協力して考え出したものでした。彼女たちは、美咲が自分のロングヘアーに対する執着心を克服し、病状の改善につながる可能性があると信じていました。
テープが再生されると、美咲は耳を疑いました。彼女は錯覚しているのかと思いましたが、同時に幻聴が自分の心の中から発生しているような感覚を覚えました。彼女は混乱し、自分の髪について真剣に考えるようになりました。
その日の夕方、美咲は病院に訪れた女性理容師、斉藤さんに呼び止められます。斉藤さんは美咲の要望を聞き、彼女がショートカットにしたい理由を尋ねました。美咲は自分の幻聴を理由に挙げ、ショートカットにすることで幻聴が消えるのではないかと期待を込めて話しました。
斉藤さんは心を込めて美咲の髪を切り始めました。その時、美咲の中には不安と興奮が入り混じった感情が渦巻いていました。彼女は自分の外見が変わることで内面の葛藤も解消されるのではないかと願っていました。
髪が切り終わり、美咲は鏡を見ると、初めてのショートヘアーの自分が映っていました。初めは戸惑いもありましたが、次第に彼女の表情には安堵と自信が戻ってきました。美咲は自分の内なる強さに気づき、外見の変化が彼女に新たな自由をもたらしたのだと感じました。
日々、美咲は病院での治療に真摯に向き合いました。彼女はロングヘアーへの執着から解放され、内面の成長を遂げることができました。彼女は渡辺先生や女性スタッフとの交流を通じて、心の平穏と幸福を見出しました。
「鏡の向こうの自由」というタイトルの小説は、美咲の精神的な旅を描いた物語です。この物語は、困難な状況に直面した女の子が自己を取り戻し、内なる強さと自由を見出す過程を通して、希望と成長のメッセージを伝えるものとなっています。
<加来典誉:父親が再婚したロングヘアーが自慢の小学校6年生の女の子が、継母にショートカットを勧められたが、決して応じませんでした。継母は理美容室の女性理容師に相談しました。二人は女の子をショートカットにする作戦を考えつきました。ロングヘアーの揃え髪をしようと継母が女の子に告げ、相談した女性理容師の理美容室に連れて行きました。女性理容師は、継母と相談して決めていた通り、ロングヘアーの揃え髪をすると言って、だまして女の子を座らせ、女の子には内緒で、いきなり、ハサミでバッサリと短いオカッパにしました。女性理容師は、びっくりして戸惑う女の子に、優しく微笑み、「あきらめが肝心よ。短い髪の方があなたは素敵なのよ。お母さんと相談して、あなたのためを思ってカットしたのよ」と言いました。その後、さらにカットして、ショートカットにしました。女の子の襟足はバリカンで青々と刈り上げました。女の子は戸惑いつつも、継母の意見に従い、その後、中学を卒業するまで、その理美容室に通い、刈り上げショートカットを続けました。女の子はもともと断髪フェチでしたが、ショートカットにされてからフェチを失いました。女の子はフェチで興奮しようとしても、襟足に女性理容師のバリカンの振動が響く感覚が思い出され、フェチを楽しめなくなりました。継母と女性理容師も断髪フェチでしたが、女の子に反抗的な生意気さを感じ、女の子には断髪フェチを捨てさせたかったのです。以前、女の子が描いていた女の子の断髪フェチの漫画がなくなっており、二人は女の子が断髪フェチを失ったことを知って、深い満足を感じ、二人で密かに笑い合い、意地悪な断髪フェチの喜びを感じました。ふたりの作戦は大成功でした。断髪フェチを失った女の子は、大人になってから、継母と女性理容師も断髪フェチであったと知り、女の子の刈り上げショートカットで、自分たちだけ断髪フェチを楽しんでいた継母と女性理容師に激しい嫉妬と悔しさを感じるのでした。章立てはしないで、登場人物のファーストネームとタイトルを考えて、「ふたりの作戦」というタイトルのストーリーの小説を書いてください。>
登場人物:
女の子: 美優(みゆう)
継母: 美緒(みお)
女性理容師: 美音(みおん)
ストーリー:
小学校6年生の美優は、自慢の美しいロングヘアーを持つ女の子でした。ある日、継母の美緒からショートカットを勧められましたが、美優は自分の髪を大切に思い、なかなか応じることができませんでした。
美緒は美優のために理美容室の女性理容師、美音に相談しました。ふたりは美優をショートカットにする作戦を考えつきました。
ある日、美緒は美優にロングヘアーの揃え髪をしようと告げ、相談した美音の理美容室に連れて行きます。しかし、美優には内緒で美音はハサミを使い、一気に短いオカッパに髪を切りました。美優は驚きと戸惑いを感じながらも、美音の優しい微笑みを見て、「あきらめが肝心よ。短い髪の方があなたは素敵なのよ。お母さんと相談して、あなたのためを思ってカットしたのよ」と言われたことに心を開き始めました。
その後、美音はさらにカットし、美優の髪を完全なショートカットに仕上げました。そして、バリカンで美優の襟足を青々と刈り上げました。
美優は戸惑いつつも、美緒の意見に従い、中学を卒業するまで美音の理美容室に通い、刈り上げショートカットを続けました。
しかし、美優はもともと断髪フェチであったが、ショートカットにされてからはフェチを失ってしまいました。彼女はフェチで興奮しようとしても、美音のバリカンの振動が響く感覚が思い出され、以前のようにフェチを楽しむことができなくなりました。
美緒と美音も断髪フェチであったが、美優に反抗的な生意気さを感じ、彼女には断髪フェチを捨てさせたかったのです。ある日、美優が描いていた断髪フェチの漫画がなくなっていることに気づいたふたりは、美優が断髪フェチを失ったことを知り、深い満足感を覚えながらひそかに笑い合い、意地悪な断髪フェチの喜びを感じました。
ふたりの作戦は大成功しました。しかし、断髪フェチを失った美優は大人になってから、美緒と美音も断髪フェチであったことを知ります。美優は自身の刈り上げショートカットを通じて、自分たちだけ断髪フェチを楽しんでいた美緒と美音に対して激しい嫉妬と悔しさを感じるのでした。しかし、時間が経つにつれて、美優は新たな自分自身との髪の絆を見つける旅に出ることを決意します。
<加来典誉:学校の同級生の女の子の髪をふざけて切った小学校四年生の男の子を、反省のため、お母さんがバリカンで丸刈りにしようと思い立ったが、知り合いの女性から、バリカンで何度も仕上げをすると、男の子の悪い性格が治ると言われ、言われた通り、何度も仕上げをすると男の子が涙を浮かべてしまう。お母さんはこれはいけないと思ってバリカンを止めるが、同席した知り合いの女性は、とっても大事なことだと言って、お母さんの代わりにバリカンで男の子の丸刈りを最後まで仕上げをすると、男の子の悪い性格が治ったという小説を書いてください。>
小学校四年生の男の子、大輝(だいき)はふざけて同級生の女の子の髪を切ってしまいました。彼の行動は反省を促す必要があり、お母さんは思い切った決断をしました。彼女はバリカンで大輝の髪を丸刈りにすることを決めました。
ある日、お母さんは知り合いの女性、美奈(みな)さんに相談しました。美奈さんは考え込んだ後、深い洞察力を示しました。「バリカンで何度も仕上げをすると、それは大輝の心に変化をもたらすかもしれません。彼が悪い性格を改めるきっかけになるかもしれませんよ。」
お母さんは美奈さんの言葉に迷いながらも、大輝の成長と変化を信じて行動しました。バリカンを手に取り、何度も丁寧に仕上げをしました。大輝は最初は驚きましたが、次第にバリカンの振動に心を委ねていきました。
バリカンの音と共に、大輝の髪は次第に短くなっていきました。彼の涙が溢れる場面もありましたが、お母さんはバリカンを止めることにしました。しかし、同席していた美奈さんは深い愛情と信頼を込めて言いました。「これは大事なことなの。私が最後まで仕上げましょう。大輝の変化に私も関わりたいのです。」
お母さんは感謝の気持ちでいっぱいになりながら、美奈さんにバリカンを手渡しました。美奈さんは丁寧に仕上げをし、大輝は涙を浮かべながらも、内なる葛藤が解消されていくのを感じました。彼の悪い性格が少しずつ治りつつありました。
最後の仕上げが終わると、鏡に映る大輝は見慣れない姿でしたが、彼の目には新たな光が宿っていました。お母さんと美奈さんは満足そうな表情で微笑みました。「大輝、君は本当に成長したんだよ。これからは新しい一歩を踏み出していけるよ。」
この小説は、髪をふざけて切った男の子が、バリカンで何度も仕上げをすることによって心の変化を遂げる物語です。お母さんと美奈さんの支えと共に、大輝は自らの悪い性格に向き合い、成長していく姿勢を示しています。彼の内なる葛藤が解消され、新たな可能性が開ける様子を描いています。
<加来典誉:テニスの部活の事故で足を複雑骨折したロングヘアーが自慢の中学生の女の子が、夏場に入院し、暑くて眠れず、女性看護師たちの提案で、ショートカットにしてはどうかと言われたが、頑なに拒み、それでも眠れないので、女性看護師とお母さんの相談で、彼女が夜寝ている間に、髪を短く切ってしまうことにし、お母さんがハサミで彼女をオカッパにしました。翌朝の金曜日に、目が覚めて、おかっぱになってびっくりしている女の子のヘアースタイルの仕上げをハサミとバリカンで翌朝に病院を巡回する美人の女性の理容師さんにしてもらったところ、見慣れない刈り上げショートカットに戸惑いながらも、看護師さんとお母さんに感謝する小説を書いてください。>
夏の暑さが身に染みる中、テニス部の活動中に足を複雑骨折してしまった中学生の美優(みゆう)は、入院生活を送っていました。しかし、暑さと痛みからくる眠れなさに悩まされ、日々を過ごしていました。
美優のヘアースタイルはロングヘアーで、彼女にとって自慢の一部でした。そんな美優に対して、女性看護師たちはショートカットにしてはどうかと提案しました。しかし、彼女は頑なに拒み、自分の髪を大切にしたいと思っていました。
しかし、眠れない日々が続く中、女性看護師たちとお母さんは秘密裏に相談しました。そして、美優が夜寝ている間に髪を短く切ることを決めました。翌朝の金曜日、美優は目を覚ますと、鏡に映る自分の姿に驚きました。彼女はオカッパになっていたのです。
おかっぱになった美優は最初はびっくりしましたが、同時に新たな気持ちも湧き上がってきました。そして、その日の病院巡回に訪れる美しい女性理容師、佐藤さんの登場です。佐藤さんはハサミとバリカンを巧みに使い、美優の髪を仕上げていきます。
見慣れない刈り上げショートカットに戸惑いながらも、美優は看護師たちとお母さんに深い感謝の気持ちを抱きました。彼らは眠りを取り戻すために思い切った行動をとってくれたのです。美優は看護師たちとお母さんに向かって微笑み、新たな一歩を踏み出す覚悟を決めました。
この物語は、夏の暑さと眠れなさに悩む中学生の美優の物語です。彼女が頑なにショートカットを拒む中、女性看護師たちとお母さんは彼女のために髪を切りました。そして、美しい理容師である佐藤さんが刈り上げショートカットを仕上げます。美優は最初は戸惑いながらも、看護師たちとお母さんに深い感謝の気持ちを抱き、新たな一歩を踏み出すことに決めたのです。夏の風に舞いながら、彼女は成長していくのです。
<加来典誉:理美容用品の会社で働く20代のロングヘアーの女性社員が、誘惑に負けて、欲しかった会社の備品である高級シャンプーを盗んで見つかってしまい、彼女の上司である30代後半の女性から、反省のため、会社近くの商店街にある理容室に連れて行かれ、ロングヘアーの女性理容師に、刈り上げのショートカットにしてはどうかと勧められ、ハサミとバリカンで刈り上げのショートカットに散髪してもらう小説を書いてください。>
理美容用品の会社で働く20代の女性社員、美桜(みお)は、誘惑に負けて会社の備品である高級シャンプーを盗んでしまいました。その行為が発覚し、美桜は深い後悔と罪悪感に苦しんでいました。彼女の上司である30代後半の女性、美香(みか)は美桜に反省の機会を与えるため、特別な提案をしました。
ある日、美桜は美香に連れられて、会社近くの商店街にある理容室に向かいました。そこにはロングヘアーの女性理容師、彩(あや)さんが待っていました。美香は美桜に対して真剣な表情で話しました。「美桜、私は盗んだシャンプーのことを知っている。それは許される行為ではない。あなたが本当に反省し、新しい道を歩むことを望んでいるのよ。」
美桜は頭を下げながら、心からの反省の気持ちを伝えました。彩さんは続けました。「私には一つの提案があります。反省の意味を込めて、髪を刈り上げてショートカットにしてみませんか?その髪は過去の罪からの解放と新たな再生を象徴するでしょう。」
美桜は最初は驚きましたが、彩さんの提案に深く考え込みました。彼女は自分自身を変える覚悟を決め、決断を下しました。「はい、お願いします。自分の過ちを反省し、新しい自分になりたいのです。」
彩さんは優しい笑顔でハサミとバリカンを手に取り、美桜のロングヘアーを刈り始めました。美桜はハサミの切れる音とバリカンの振動が心地良く、新たな一歩を踏み出す決意が芽生えました。彩さんは美桜と対話しながら、過ちからの学びや成長の重要性を語りました。
鏡を見ると、美桜は驚きと同時に、内から湧き上がる解放感と新たな気持ちを感じました。刈り上げられたショートカットが、過去の自分からの解放を象徴していました。美桜は彩さんに感謝の気持ちを伝えながら、新しい自己への再生を確かなものにしました。
この小説は、問題行動を起こした女性社員が上司の提案によって反省の印としてショートカットにする姿を描いています。美桜が自らの過ちを認め、美香と彩さんとの対話を通じて成長する様子が描かれています。ショートカットになることで美桜の過去の罪からの解放と新たなスタートを象徴し、内なる解放と新たな道への希望を見つけ出す姿勢を表現しています。
<加来典誉:中学校でタバコを吸ってしまった男子生徒を、ロングヘアーの担任の女性教師が、反省の印として、保健室で、バリカンで丸刈りにしようと提案して、散髪する小説を書いてください。>
ある中学校で、問題を起こした男子生徒、大輝(だいき)がいました。彼は友人の影響でタバコを吸ってしまい、後悔と罪悪感に苦しんでいました。彼の担任教師であり、ロングヘアーが特徴の美優(みゆ)先生は、彼に新たなスタートを切るために特別な提案をしました。
ある日、大輝は呼び出しを受け、保健室に向かいました。美優先生はやさしい笑顔で彼を迎えました。「大輝くん、私は君がタバコを吸ったことを知っています。それは君自身にも他の人にも害を及ぼす行為です。君が本当に反省し、新しい道を歩むことを望んでいます。」
大輝は頭を下げながら、心からの反省の気持ちを伝えました。美優先生は続けました。「私は君に提案があります。君が反省の印として、髪を丸刈りにすることはどう思いますか?髪は人を象徴するものであり、新たなスタートを切るためには心と共に外見も変えることが重要です。」
大輝は最初は驚きましたが、美優先生の提案に深く考え込みました。彼は自分自身を変えるチャンスと捉え、決断を下しました。「はい、お願いします。自分の過ちを反省し、新しい自分になりたいんです。」
美優先生はバリカンを手に取り、大輝の長い髪を刈り始めました。髪が切られる音と振動が、大輝の心の中に響きました。彼は少しずつ心の重荷が軽くなっていくのを感じました。
鏡を見ると、大輝は驚きました。頭頂部は丸刈りになり、過去の自分からの解放を象徴していました。美優先生は彼に微笑みかけながら、励ましの言葉をかけました。「大輝くん、これから新たなスタートを切るんだよ。心からの反省と決意を忘れずに、自分自身を信じて前に進んでいってね。」
大輝は感謝の気持ちを込めて頷きました。彼は髪を失ったことで新たな自分を見つけ、過去の過ちから解放された自由な気持ちを抱きました。
この小説は、問題行動を起こした生徒が担任教師の提案によって反省の印として丸刈りにする姿を描いています。大輝が自らの過ちを認め、美優先生との対話を通じて成長する様子が描かれています。丸刈りになることで彼の再生と新たなスタートを象徴し、心と外見の解放を表現しています。
<加来典誉:お母さんのブローチを盗んでしまった小学校五年生の女の子が、反省のため、お母さんに連れられて、女性理容師の店に行き、ハサミとバリカンで、刈り上げショートカットになる小説を書いてください。>
ある日、小学校五年生の愛子(まなこ)は、思わず母親のブローチを盗んでしまいました。後ろめたさと罪悪感が彼女を苦しめ、愛子は素直になって反省したいと思いました。彼女の母親も心を込めて娘を育ててきたため、愛子の反省を受け入れることにしました。
母親は愛子を連れて、街の女性理容師の店に向かいました。その店は、多くの人々が心を託す場所で、悩みを抱えた人々の髪を切りながら彼らを癒すことで知られていました。
愛子と母親が店に入ると、理容師のさつきさんが優しく迎えてくれました。さつきさんは愛子の反省の気持ちを理解し、彼女の髪を切ることを提案しました。「愛子ちゃん、髪を切ることで新たな出発をしませんか?心の重荷を一緒に捨てて、気持ちを軽くしましょう。」
愛子は頷きながら、心の中で決意しました。さつきさんがハサミとバリカンを手に取り、愛子の長い髪を切り始めました。一度にたくさんの髪が落ちていく音が、愛子には心地よく感じられました。
鏡を見ると、愛子は驚きました。刈り上げられたショートカットの髪型が、まるで新しい自分を表しているかのようでした。愛子はさつきさんに感謝の気持ちを伝え、その短い髪で自信を取り戻しました。
愛子と母親は理容師の店を後にしました。外の空気が新鮮で、愛子の胸も軽くなったように感じられました。母親は愛子に寄り添いながら話しました。「愛子、ブローチを盗んだことはとても悪かったけれど、君が反省しようとしたこと、そして新しいスタートを切ろうとしたことは素晴らしいことだよ。私はいつも君を応援しているからね。」
愛子は母親の言葉に胸を打たれ、涙が溢れました。彼女は自分の行動の重さを痛感しながらも、愛と温かさに包まれた家族の大切さを再認識しました。
この小説は、子供が失敗を通じて反省し成長する姿を描いています。愛子が盗みの行為によって心に抱えた重荷を、ショートカットにすることで解放し、家族との絆を再確認します。失ったものを取り戻し、新たな道へ進むための一歩を踏み出す姿勢が描かれています。
<加来典誉:男子の丸刈り校則のある田舎の中学校の女性教諭が、都会から転校してきた男子生徒を、ボランティアで、保健室で、バリカンで丸刈りにする小説を書いてください。>
ある田舎の中学校に、都会から転校してきた男子生徒、翔太(しょうた)がいました。彼は都会での生活に慣れており、長い髪を自慢にしていました。しかし、彼が通う学校では、男子生徒は丸刈りという厳格な校則がありました。
保健室で保健の先生である美咲(みさき)先生が、ボランティアとして生徒たちの髪を切ることになっていました。彼女は都会の学校で働いていた経験があり、翔太の状況に共感を抱きました。彼女は翔太の丸刈りを担当することに決めました。
ある日、翔太は保健室に呼ばれました。少し緊張しながら彼は保健室に入り、美咲先生が待っていました。美咲先生はやさしく微笑みながら、翔太に話しかけました。「翔太くん、校則では男子は丸刈りにしなければなりませんね。私がボランティアでお手伝いしますよ。どうですか?」
最初は戸惑っていた翔太も、美咲先生の優しい態度に少しずつ心を開いていきました。彼は頷きながら、「はい、お願いします。でも、どうして私だけなんですか?」と尋ねました。
美咲先生は微笑みながら言いました。「私も都会で働いていたことがあるんです。翔太くんの気持ちが少しわかる気がしてね。だから、あなたの丸刈りを担当したいと思ったんです。新しい学校で新たなつながりを築いていきましょう。」
そう言って、美咲先生はバリカンを手に取り、翔太の長い髪を刈り始めました。翔太は最初は緊張していましたが、美咲先生との会話を通じて少しずつリラックスしていきました。彼女は髪を刈るだけでなく、将来の夢や興味のあることについても話し合いました。
丸刈りになった翔太は鏡を見ると、自分自身が変わったように感じました。新しい学校や町での生活が少しずつ楽しくなっていく気がしました。
その後も美咲先生は翔太の相談相手として支え続けました。彼女は翔太にとって心のよりどころとなり、彼が友達を作る手助けをしました。翔太は美咲先生との関係を通じて、新たな友情やつながりを育んでいきました。
この小説は、田舎の中学校での校則や新しい環境への適応に悩む生徒と、都会から転校してきた教師との出会いを描いています。それぞれの心の変化や成長を通じて、新たなつながりが生まれることを表現しています。
<加来典誉:中学に入学する娘のロングヘアーを校則のため、刈り上げのショートカットにしないといけなくなり、お母さんが、家でハサミとバリカンで娘の散髪をする小説を書いてください。>
ある日、中学校に進学するための準備をしている娘の名前は美咲でした。彼女は美しいロングヘアーを持っていて、その髪は彼女の自慢の一部でした。しかし、新しい学校の校則ではロングヘアーは許可されておらず、娘は刈り上げのショートカットにしなければならないことになりました。
美咲の母親である真理子は、この変化に最初は驚きましたが、娘の決断を尊重し、一緒に乗り越えることを決意しました。美咲と真理子は家にあるハサミとバリカンを用意し、髪切りの準備を始めました。
髪を切るためにリビングルームに座った美咲は、緊張と不安で胸がいっぱいでした。真理子は娘のそばに座り、優しい笑顔で手を握りました。「美咲、心配しないで。私が切るから、きっと素敵に仕上げるわ」と彼女は励ましました。
真理子はまずハサミで美咲の髪を少しずつ切り始めました。慎重に毛束を持ち上げ、切るたびに美咲の髪は床に舞い落ちました。最初は不安定な手つきでしたが、真理子は自信を持って進めていきました。
次に、真理子はバリカンを手に取り、娘の髪を均一な長さに整えていきました。バリカンの音が響き渡る中、美咲は心の中で勇気を奮い立たせました。彼女はこの新しいスタイルで自信を持ち、新しい中学校で自分自身を表現することを決めました。
真理子の手つきは徐々に慣れ、美咲の髪は短くなっていきました。母と娘の間には言葉はなくても、互いの思いが通じ合っていました。真理子は美咲の笑顔を見つめながら、彼女の新たな姿に感動しました。
「お母さん、ありがとう」と美咲は微笑みながら言いました。「初めは怖かったけれど、お母さんと一緒なら大丈夫。これで新しい中学校で自信を持って過ごせるようになると思う。」
真理子は嬉しさで胸がいっぱいになりました。彼女は美咲の成長を感じ、母親としての役割を果たす喜びを感じました。この髪切りの瞬間は、二人の絆をさらに深めるものになりました。
そして、美咲は新しいスタイルで自信を取り戻し、中学校で新たな冒険を始めました。母親の愛とサポートを感じながら、彼女は自分自身を信じ、前に進んでいくのです。
終わり
<加来典誉:お母さんが小学校六年生の野球少年の息子をバリカンで丸刈りにする小説を書いてください。>
風が心地よく吹く晴れた日曜日の午後、小さな町の小学校では野球の試合が行われていました。人々は笑顔で応援し、子供たちは情熱を燃やしてプレーしていました。そんな中、特別な日がやってきました。この物語は、小学校六年生の野球少年と彼の母親による感動的な出来事を描いたものです。
主人公の少年、大介は真剣な眼差しでグラウンドに立っていました。彼はチームの一員として、夢中で野球に取り組んでいました。大介の母親、美晴はいつも彼の熱意を支え、応援してきました。しかし、最近、大介は成長してきたことに気づきました。彼の頭髪は伸び、額にかかる長さになっていました。
ある日、美晴は大介が試合に向かう前に彼の髪を切ることを決意しました。彼女はバリカンを手に取り、彼の部屋に入っていきました。大介は驚いた表情で母親を見つめましたが、彼女の目には決意と愛が宿っていました。
「大介、ママが髪を切ってあげるよ。新しいスタートを切るために、少し刈り込んでみるね。いいかな?」
大介は少し疑問げな表情を浮かべましたが、母親の優しい眼差しに安心を感じ、少しだけ緊張がほぐれました。
「わかったよ、ママ。やってみて。」
美晴はバリカンの音が鳴り響く中、大介の髪を刈り始めました。彼女は一心不乱に作業に取り組み、息子の髪を整えていきました。髪の毛が床に散らばる中、美晴は微笑みました。
「ほら、大介。新しいスタイル、どうかな?」
大介は鏡を見つめ、自分の新しい姿を受け入れようとしました。最初は戸惑っていた彼の表情が、次第に自信に満ちた笑顔に変わっていきました。
「うん、なんかすっきりした気分だ!ママ、ありがとう!」
美晴は大介の笑顔に満足そうな表情を浮かべました。彼女は彼の頭を撫でながら、温かい言葉を囁きました。
「大介、この髪の切り方は、ママがいつも君を応援している証なんだ。君が頑張って野球に打ち込む姿を見てきたからこそ、このバリカンを手に取ったんだ。これからもずっと、ママは君を支えていくよ。」
大介は母親の言葉を胸に刻み込み、彼女に感謝の気持ちを伝えました。バリカンで切られた髪の毛が、二人の特別な絆を象徴しているかのようでした。
この特別な日から、美晴と大介の絆はさらに深まりました。彼女は彼の夢を応援し、彼が逆境に立ち向かうときに勇気を与えました。
そして、その日から、美晴は家族や友人たちにこの物語を語りました。彼女の愛と応援の気持ちが詰まった、バリカンでの髪切りの儀式を通じて、彼らの絆がより強固なものになったことを伝えるために。
終わり
理容師の谷山広子です。お子さんの長く伸びた髪が気になりませんか?本当はお子さんの髪をスッキリ短くさせたいけれど床屋さんにしょっちゅう行かせるのはもったいないので、男の子も女の子もついつい髪を伸ばさせっぱなしなんてことはないですか?子供は汗っかきだからできれば髪はいつでもサッパリ短く清潔にしてあげたいですよね。もしそうでしたら、お家でお母さんがいつでも好きな時にお子さんの髪を思い通りにスッキリと散髪できたらいいですよね。
前回、ヘアカット特集のあった「主婦の知恵」8月号('87)では、お子さんの伸びたロングヘアー、セミロング、坊ちゃん刈りを少し切るだけで簡単にそろえる方法をご紹介しました。今回は「ロングや坊ちゃん刈りからそろそろ卒業。子供のためのちょっと短めヘアカット」ということで、ロングヘアーや坊ちゃん刈りといったお子さんの現在の長めのヘアスタイルを思い切ってサッパリ短いヘアスタイルに散髪するための手順をご説明します。また、前回の内容をご存じない方のために散髪道具の揃え方と準備から散髪後の上手な後片付けと散髪道具を長く使うための手入れの方法までをもう一度ご説明します。せっかく、お家でヘアカットするのですから、コツをつかんで楽しくお子さんの散髪をしましょう!紙面の都合上、今回、ご紹介できるお子さんのヘアスタイルは、男の子の丸刈り、女の子のオカッパ、女の子のショートカットの三種類だけということにさせていただきました。他にも人気のあるヘアスタイルとして乙女刈り(襟足を刈り上げたオカッパ)や、男の子のスポーツ刈りなどもありますが、これらは次回の特集までお待ちください。
そろそろ入学シーズンですね。中学校で圧倒的に多いのが男の子の丸刈り、女の子のオカッパ、ショートカットです。ご自宅でお子さんを学校で指定された髪型に散髪してあげたいというご要望が多いようです。特に息子さんを丸刈りにしてあげたいというお母さんがとても多いです。女の子のオカッパやショートカットにも要領が必要です。本誌できれいな丸刈りやオカッパ、ショートカットのコツを伝授できたらと考えています。ご自宅のリラックスした雰囲気で、息子さんや娘さんの気持ちのわかるお母さんが優しく散髪してあげるのはどうでしょうか。お母さんが愛情込めてカットしてスッキリさっぱり短くなった新しい自分のヘアスタイルをお子さんはきっと気に入ってくれるでしょう。このまえがきでそれぞれのヘアスタイルについて基本的なことを書いています。後のページにくわしいヘアスタイルの作り方がありますので、まえがきをお読みになってヘアスタイルが決まったら、そちらをご覧ください。
まずは男の子の丸刈りを簡単にご紹介します。中学生の男の子といえば、やっぱり丸刈りですね。思春期の男の子にぴったりのサッパリ清潔な髪型です。バリカンがあればお母さんが自宅で簡単に散髪を楽しめます。丸刈りにしたことがなくてしぶしぶという男の子も中学生になっていい機会ですから、お母さんのバリカンでサッパリ丸刈りにしてもらいましょう。慣れると気持ちよくて、いい気分転換になりますよ!バリカンには手動バリカンと電気バリカンがありますが、手の力がいらない電気バリカンが女性には向いています。電気バリカンなら力を入れなくてもスイスイ刈れるので、丸刈り予定の息子さんをお持ちのお母さんにはおすすめです。思春期の男の子の丸刈りにぴったりの業務用の電気バリカンは依然として高価ですので、家電製品のスキカルでもいいのですが、同じようにご自宅で息子さんを丸刈りにしたいと考えている近所のお母さんたちがご近所に多いのでしたらみなさんでわたしたち理容師が使う本格的なバリカンを共同購入されるのもよいでしょう。業務用バリカンの切れ味は抜群で散髪が楽しくなります。これは余談ですが、私たち理容師は、丸刈りを嫌がってしぶしぶ理容室にやってきた男の子でもいつもわりきってすっぱりとバリカンを入れます。気を使ってゆっくり刈るよりも、思い切ってバリバリやってしまったほうが、男の子たちのうけはいいようです。ご家庭で息子さんを丸刈りにするときも、うじうじ嫌がっているようだったら、軽く笑いとばしてあげるくらいがいいんじゃないでしょうか。髪はいつでも伸びます。理容師でない普通のお母さんでも電気バリカンに慣れてくると、長髪の男の子を5分でキレイな丸刈りにできるようになります。お家に電気バリカンが一台あれば、息子さんの丸刈りだけでなく、ご近所の男の子たちの丸刈りも手軽にできます。ご近所で丸刈り専門のボランティア床屋さんを開かれるのもいいかもしれませんね。
次に女の子のオカッパとショートカットについて簡単にご紹介します。学校によっては毛先をそろえる程度のカットしか必要としないロングの三つ編みが指定されているというところもありますが、やはりオカッパの学校が大半です。一口にオカッパと言っても、長さは様々で、おおざっぱに言えば、肩より少し上、あごのライン、鼻のライン、目より少し下のライン、という順番で短くなっていきます。あごのラインよりも短いオカッパは、襟足を刈り上げるか、剃り上げなければならないので注意してください。ロングヘアの娘さんをせっかくオカッパにするならついつい短くカットしたくなるお母さんの気持ちもわかりますが、あまり短いオカッパはお洒落にうるさくなってきた年頃の女の子は嫌がりますので、お母さんが好きなオカッパと娘さんの希望するオカッパを話し合い、コミュニケーションをよくとって決めましょう。女の子のオカッパは前髪、横髪、後ろ髪のカットの線をまっすぐきれいに揃える必要があるので、娘さんをオカッパにカットするご予定のお母さんは、ぜひオカッパ専用のハサミであるオカッパバサミをご購入ください。オカッパバサミは値段も比較的安いうえに理容器具販売店で購入すれば十年くらいは使えます。購入の際には、刃の切れ止んだ場合のことを考えて、研ぎ直しの値段も聞いておくようにしてください。また一部の学校では女の子のショートカットが許可されていたり、逆に運動部に所属する女の子の髪型は耳を出したショートカットと指定されている学校もあり、オカッパよりもショートカットにしたい、させたい、という娘さんやお母さんもいらっしゃるでしょうから、ショートカットの散髪手順もあわせて収録しました。また、学校の運動部などの髪型指定や、娘さんやお母さんのお好みで、娘さんのショートカットの襟足や耳周りを軽く刈り上げてあげたいというお母さんのために、電気バリカンを使ったショートカットの刈り上げの作り方が、刈り上げないショートカットの散髪方法とあわせて紹介されています。ショートカットの刈り上げはハサミとクシでもできますが、少しテクニックが必要で、電気バリカンの使い方をきちんと覚えれば、電気バリカンのほうがショートカットの刈り上げがより簡単に早くできるので、刈り上げをご希望であれば、電気バリカンの使用をお勧めします。また女の子のロングヘアーなどを一気に短いオカッパやショートカットにカットすると、ネックラインやもみあげに後れ毛が残ります。長く残った後れ毛はハサミで切り整えてもいいのですが、剃ったほうがさっぱりして綺麗に仕上がります。後れ毛をカミソリで剃る方法も記載しました。
わたしは理容師になってもう二十年以上になりますが、これまでの経験上、お子さんがお母さんに散髪してもらったのはいいのですが、どうしようもないようなトラ刈りや一部分だけを極端に切りすぎた状態でお子さんをお店に連れてこられる方が意外とたくさんおられるものです。そういった失敗の原因を考えてみると、お母さんが、たとえご家庭にプロが使うほど品質の高いハサミやクシやバリカンを持っておられたとしても、肝心のその道具を使ってのカットの仕方について誰からも教わる機会がないのだということに思い当たりました。それが本誌にご家庭での子供のための散髪方法を寄稿したいきさつです。
皆さんの中には、散髪をとても難しい複雑な技術と思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか?そして、自分にはできるわけがないとあきらめておられる方が多いではないでしょうか?しかし、むずかしく考えないで、気持ちを楽にしてください。必ずできると自分に言い聞かせましょう。失敗を恐れていては何もできません。髪を実際にカットすればするだけカットの腕はあがります。カット上手になったお母さんはお子さんたちに尊敬されることでしょう。アメリカでは、お母さんがスーパーなどから買ってきたハサミやクシやバリカンを使って、子供の散髪をするのが当たり前になっています。日本人は手先の器用さでは欧米の人々と比べても見劣りしません。適切なアドバイスがあり、散髪道具に慣れれば、あなたはもう我が家の素敵な床屋さんですよ!!
理容師:谷山広子
ほがらかな
ほがらかな
こころたかなるも
むねたかなるも
まなびてたちのうららかな
あらたなるスタイル
おとめのなみだをきんじえぬ
としまのえみはふにあいか
そろったまえがみ
チームワークのあけぼのか
うでふるうかあさんとこやのおとこのこ
そろえがみだけのプロとこや
はさみとくしをこばこにしまう
かあさんとこやのおんなのこ
たんぱつおとめたちのさわやかな
いきづかい、あせのにおい、かみのけのかおり
よし、かみをのばそう
そうおもうわたしのいじわるに
このコントラストは、そうだ、
おとこのこのかあさんとこやのにんまりがお
ながいけをすいこむようにかっていく
おとこのこは、さみしいやら、くやしいやら
わらうかあさんとこやの、かたてひとなでで、ハイ、できあがり
ロングヘアーがじまんだったおんなのこ
あなたはながいけよりいまのみじかいけのほうがおにあいよ
そういうきかいはないかしらと、きかいをうかがう、
しんにんきょうしのかれんなこころをわかってね
私(ネット上の匿名人物)の出身中学校では、髪型は制服の一部と決まってました。朝礼や生活指導の時は、制髪制度という難しい言葉で呼んでました。具体的には、男子は丸刈り、女子はスクールボブ(おかっぱ)でした。
スクールボブとは
容儀検査の仕方
違反者の処分
それから、これ以外に、責任カットというのがありました。
部活の試合に負けたときとか、喫煙したときとき等・・・。
責任カットの仕方
わたしは今、福岡の大学に通っている医学生です。昔の思い出を語らせてください。わたしの実母はわたしが小学校3年生のときに、交通事故で亡くなりました。父は大手の銀行で経理の仕事をしており、しばらく男手一つでわたしを育てていてくれたのですが、わたしが小学校5年生のときに、同じ会社で働く年上の女性と恋に落ち、再婚しました。それが今の母です。その母(紀美子)はバツイチで、2人の子供(姉弟)を連れて父(啓太郎)と再婚しました。
当時の母は営業と企画の仕事をしているばりばりのキャリアウーマンで、時間どおりに帰ってくる父と違い、休みの日も出勤したりと、かなり忙しい人でした。わたしたち子供たちになかなか時間をさくことができないのを母はよく気にしていましたが、そんな母が、本人いわく「スキンシップのため」かかさずやっていたのが、家族の散髪です。母は最初の夫と一緒の時からずっと夫と子供たちの髪を自分で切っていたそうです。わたしの父と再婚してからもそれは続きました。素人床屋でしたけど、母はハサミとクシとスキカル(電動バリカン)を器用に使いこなして、ちょっと見では素人とは思えない腕前でした。
わたしは幼稚園の頃からずっと背中から腰くらいのロングだったのですが、新しい母の床屋さんにお世話になり、めでたく(?)「おかっぱ」にされました。
母が連れてきた恭子(2歳年下)と隆司(3歳年下)と最初にわたしが会ったとき、恭子は短めのおかっぱ、隆司はスポーツ刈りでした。母は毎月1回月の後半の休みの日を散髪の日と決めていて、夫と子供たちの髪を切っていました。母は男も女も短髪が好きで、自分もショートカットにしていました。一緒に住み始めてから最初の散髪の日の前日に、わたしの髪も切らせてほしいということで、「長い髪は暑苦しくない?これから夏だし、すこし短くしてみない?いいでしょ?」と母に言われました。わたしはほんとうは嫌でしたけど、けんかするのはいやだったのであんまり短く切らないでとお願いして承諾しました。
散髪の当日、最初に母の散髪イスに座ったのはわたしでした。リビングでライトブルーの散髪ケープとタオルを巻かれ、「由紀子、いいわね、切るよ」の母の声とともに、腰まであったわたしの髪に母の散髪バサミが入ってきました。母は散髪のときは濡らさないで切る主義で、ジャキ、ジャキ、バサッ、バサッと豪快な音を立てて、わたしの髪の毛をどんどん切っていきました。いきなり30センチくらいの長さの髪の束が床やケープに落ちてきました。鏡はなかったのでどうなるかわからず、不安でたまりませんでしたが、落ちて行く髪の毛の長さから自分の髪がどれくらい切られているのかはわかりました。母のハサミが動くたびにわたしの頭はどんどん軽くなっていきました。今までわたしの頭にあったはずの髪の毛が次々に床やケープに積もっていきます。わたしはビクビクしていましたが、変に動かすと、失敗してもっと短くされると思って、じっとしていました。前髪も眉上で切られました。最後に短く切りすぎてラインからはみ出した襟足の毛をスキカルでジョリジョリ剃られました。母に手鏡をわたされました。鏡の中にいたのは、かつてのロングのわたしではなく、「こけしちゃん」でした(泣)。母は「さっぱりしたわね♪由紀子も短い方がよく似合って、かわいいね」とお世辞ともなんとも言えない自己満足の感想を言われました。自分の信じられないほどの頭の軽さに戸惑わずにはいられませんでした。次の日、学校に行くのがかなり怖かったです。
でも慣れというものは恐ろしいもので、わたしは中学を卒業するまで母の床屋でおかっぱにカットされていました。高校になるとようやくロングになったのですが、毛先を切ったりとかは母がやってくれました。わたしは大学になって東京から福岡に引っ越して一人暮らしを始めたので、さすがに母に散髪はされていません。大学になってほんとにひさしぶりに美容室に行き始めました。やっぱりドキドキ感はかなりあって緊張しました。
うちの二人の息子たちは、少年野球に入って以来ずっとバリカンで丸刈りです。小学校・中学校の男子は、みーんな丸坊主♪これで決まりです(笑)。丸刈りはさわやかだし、刈る側のお母さんもすっごく 気持ちいぃーですよ。ある意味、ストレス解消??になります(笑)。お宅の息子さんもどうですか?昔はスキカルを使っていたのですが、今はもっと切れ味のいいプロの床屋さんが使うバリカンを使っています。このバリカンは、ほんとにパワフルでスイスイ刈れるのでお気に入りです。おかげでわたしもすっかりバリカン好きに。丸刈り専門ですが(笑)。Ψ( ̄∀ ̄)Ψケケケ…。息子たち二人がお世話になっている少年野球チームでは、明文化はされていないのですが、大会前になると、有志のお母さんたちがバリカンを持ってきて散髪大会をします。坊主でない子もふくめて野球少年たちはみんなそろって五厘刈りに♪気合をいれせます。もともとはチームの負けが続いたときの反省五厘として、監督と家にバリカンを持っているお母さんたちの話し合いから始まったようで、その後、好評で恒例の行事になったそうです。最初は嫌がっている男の子も、いずれ楽だということに気づいて、進んで有志のお母さんたちのバリカンに頭を差し出すようになります。わたしも長男がチームに入ってから、買ったばかりのスキカルを持って参加するようになりました。長男もこの散髪大会で人生初の丸坊主になりました(笑)。長男は運良く?わたしのスキカルに当たり、めでたくスパッと五厘刈りに(@゜m゜@)プッ。剃ったような青々したマルコメ君に仕上がりました。スキカルでない今使っているお気に入りのこのバリカンをもらったのも、この散髪大会でのことだったんです。わたしはしばらくスキカルで野球少年たちの頭をカットしていたのですが、息子さんが中学に入って野球をやめて丸刈りをしなくなったと先輩のお母さんが最後の記念に参加されたときににこのバリカンを譲ってもらいました。その先輩のお母さんのプロ仕様のバリカンはわたしたち家庭用のスキカルやホームバリカンしか持たないお母さんたちにはあこがれのバリカン♪(人*´∀`)キャーでした。わたしもときどき貸してもらって野球少年たちの頭で吸い込むように髪を切る見事な刈り心地を楽しませてもらっていましたが、まさかいただけるとは思っていませんでした。このバリカンをいただいてからは、息子たちが悪さをすると、反省の意味を込めて自宅でもちょくちょく五厘刈りをするようになりました。ウィ~ンU( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
そんなわたしの家ですが、1年の約束で山村留学の男の子を預かることになりました。わたしの住んでいるところは、田んぼと畑が多い地方の田舎で、都会から山村留学という形で子供たちが毎年やってきます。今年はついに我が家でも受け入れることになったのです。やって来た男の子はマサジくんという名前の10歳で、長男と同い年です。よそさまのお子さんなので、最初の3ヶ月は床屋に行かせて、来た時のままの坊ちゃんカットにさせていたけれど、夏になったし、やっぱり男の子は丸坊主よ!と思い立ちました。実はもうずいぶん前からマサジくんの伸びた髪を見るとマイバリカンがウズウズU(`ω´)のわたし。刈りたいっ♪(笑)。いつものように玄関先で息子たちの頭をバリカンで刈り終わった後、その様子を面白そうに見ていたマサジくんに「マサジくんも髪を切ろうね」と笑顔(*⌒∇⌒*)で言いました。「おばさんが髪切るの?」と驚いて言ってきたので、「そうよ。坊主だけどいいわね?」と言いました。マサジくんはちょっと顔をくもらせました。やっぱり坊主はいやなのでしょうか。「さっぱりするわよ」とか「似合うと思うわよ」とか言ったが、なかなか「うん」と言いませんしょうがないので、「じゃあ、今からカズタカ(長男)と腕ずもうしなさい。負けたらバリカンよ♪」と条件を出してみました。マサジくんは乗り気じゃなかったようですが、カズタカがその気になって、しきりにやろうと勧めました。カズタカたち兄弟にしてみれば自分たちだけいつもわたしのバリカンで坊主にされるのは面白くないのかもしれません。マサジくんはしょうがなくカズタカと腕ずもうをすることになりました。食堂のテーブルでわたしがレフリーをしてよーいどん。結果は、マサジくんの負け。バリカンくんです♪(* ̄ー ̄)フフ。vマサジくんはしぶしぶ玄関先に作られたママさん床屋の散髪椅子にすわりました。マサジくんに聞くと、丸刈りは生まれて初めてとのこと。ますます腕が鳴ります(笑)。
マサジくんは、坊ちゃんカットが伸びて、耳にかかるくらいの髪になっていたので、わたしから見るとかなりうっとうしかったです。長い髪が好きな男の子には申し訳ありませんが、男の子の散髪はバリカンで心置きなくバリバリ短くカットするのがわたしのポリシー(笑)。マサジくんも息子たちと同じ3ミリの丸刈りに決定です。とっても不安そうなマサジくんに「だーいじょうぶ、坊主頭、似合うって♪」(〃^∇^)o彡などと軽く言いながら、カット開始です♪マサジくんくらいの長い髪を一気に丸坊主にするのはひさしぶりなのでワクワクしながらバリカンを入れます。♪ウィ~~ン・・・ジョリジョリジョリィィィ~~~ッ♪うなるバリカンがマサジくんの髪に容赦なく進みます。最初にバリカン入れるのって、ひたいのところからじゃありません?失敗したら取り返しがつかないようなところから入っちゃうんですよ(笑)。バリカンが進むにつれてマサジくんの長い髪の毛が下に敷いた新聞紙にバサバサと落ちていくのが快感です。バリカンで伸びた髪を「ジョリ、ジョリ」と音をたててカットする感覚が楽しくて仕方がありませんU(*^・^*)。わたしはバリカンを動かしながら「マサジくん、だんだん頭が涼しくなってきたでしょ?」と言いました。マサジくんはわたしのバリカンの容赦ない刈りっぷりに圧倒されたのか、呆然としています。「坊主はさっぱりしていいわよ~」わたしはマサジくんの機嫌をとろうと話し続けました。長い髪の最後のひとふさをゆっくりとバリカンで刈り落とすと、だいたい全体が刈り終わりました。「最後に仕上げするから、もうちょっと待ってね」そう言って、マサジくんはもうすでに立派なくりくり坊主になっていましたが、わたしはさらに何度も、マサジくんの頭のすみずみにバリカンをかけました。マサジくんは放心状態。ちょっと可哀想ですが丸刈りが初めての男の子の場合、最後にこんなふうに刈り残しのないようにバリカンを頭全体にかけられるときが実は一番つらいらしく、わたしはそのときの表情を見ながらバリカンを入れるのが好きなんです。(* ̄∀ ̄*)きゃ~♪マサジくんの刈りたての丸刈り頭を眺めながらわたしはバリカンのスイッチを切りました。「はい、マルコメ君のできあがり♪」わたしは手カガミをマサジくんに見せた。マサジくん顔はだんだんゆがんでいきました。「こんな、こんなハゲ頭、カッコ悪い…」マサジくんがつぶやきました。たしかに都会的だったマサジくんは、バリカン後は、すっか田舎のジャガイモくんになっていました。( ̄m ̄〃)ププッ…♪わたしは「あらっ、さっぱりしたじゃない。カッコイイいいよ」と、今にも泣きそうになったマサジくんの坊主頭を撫でながら、あっけらかんとした笑顔(*^▽^*)で言いました。「やっぱり男の子は坊主が一番ね」そう言って、わたしは両手でマサジくんの頭をぐりぐり撫でまわしました。マサジくんは恥ずかしそうに照れて顔を赤くしました。カズタカと弟のソウタは、自分たちと同じ丸刈りになったマサジくんを見て、満足そうでした。以来毎月、マサジくんもわたしのバリカンのお世話になっています(笑)。これで床屋代は要らなくなりました(v^ー°)。
昔の話をします。わたしの母は小さな弁当の仕出し屋を経営していて、母の手ひとつでわたしと弟を育てていました。経済的にも決して余裕がある方ではありませんでしたが、母の古くからの友達で由紀子さんというひとが近くで理容室をやっており、母とわたしと弟は髪を切るときはいつも由紀子さんの理容室に行っていました。母とわたしはロングヘアーにしているがほとんどで、毛先を整えてもらうようなカットと、顔剃り、弟は普通のショート、夏はスポーツ刈りにしてもらっていました。どこのおうちにも独特のルールというのがあると思うのですが、わたしたちの家族の場合、弟が何か失敗や悪さをすると弟は頭を丸めなければならないというルールがありました。テストの点数が低いとか、忘れ物が多いとか、弁当の仕出しの手伝いをわざとさぼったとか、何かにつけて弟は丸刈りになっていました。最初はずっと母は自分の手で弟を丸刈りにしていましたが、一度、わたしが母に頼まれて弟を丸刈りにしてから以降は、わたしが志願(?)して弟の丸刈りを担当するようになりました。バリカンで人の髪を刈るのはかなり楽しく、半分泣きべそをかいている弟を尻目に、クスクス笑いながらバサリバサリと髪の毛を豪快に刈り落としていくのは姉としてのお楽しみでした。愛のムチならぬ愛のバリカンかな?(笑)。弟がちょっと嫌がってる姿がまたかわいくて♪(チョイSなんです、わたし。)髪を全部刈り取られたばかりの弟の目の前でわたしのロングヘアーを見せびらかして弟が怒るのを面白がったりしたこともありましたっけ。家にバリカンがあるなら毎回、丸刈りでいいんじゃない、とも思うのですが、せっかく由紀子さんが安くカットしてくれるので弟はちゃんと由紀子さんのお店に行っていました。弟はいつになっても丸刈り(ただの丸刈りでなくつるつるの丸坊主なので)はいやらしく、バリカンでの丸刈りの刑はそれなりに効果があったようです。でも弟は馬鹿なのでちょくちょくわたしのバリカンで丸刈りになっていましたが(笑)。わたしが弟と同じような失敗をしても母から口でとがめられるだけでした。一応女の子でしたので。
でも一度だけ、忘れられない思い出があります。わたしも母から髪を切るように言われたことがあるんです。わたしが中学2年生だった冬の話です。弟は小学5年生でした。弁当の仕出しを手伝っていたのですが、長期の契約で団体で頼まれている大口のお客さんから弁当の中に髪の毛が入っているとひどくクレームがあり、お客さんが持ってこられた髪の毛の長さから言ってわたしの髪の毛ぽかったのです。本当にそうかはわからないのですが。どうやって謝りにいこうかとよくよく考えた母は、背中までのロングヘアーだったわたしに髪を短く切るように言いました。わたしは大事に伸ばしてきた髪だったのでやっぱり嫌でした。母に「雪絵はショートカットは初めてね。いい機会だから、さっぱり短くしてもらいなさい」と言われて、由紀子さんの理容室にしぶしぶ行きました。母の方からもすでに由紀子さんに電話がかかっており、行ってみると由紀子さんは事情を知っていました。「お母さんから聞いたわ。今日は短くするけど」と由紀子さんに言われました。わたしは正直に「あんまり短くするのはいやなんだけど」と言いました。「やっぱり?でも謝りに行くんでしょ。バッサリいっちゃわないといけないだろうね」「由紀子さんはどう思うの?」「わたしは普通のショートカットでいいんじゃないかと言ったんだけど、お母さんは刈り上げにしたほうがいいんじゃないかって」「刈り上げ!?」「刈り上げなら反省している気持ちが伝わるかもしれないって」「でも刈り上げは抵抗ある・・・」「じゃあ、後ろを刈り上げたオカッパはどう?」「・・・」「ショートカットなら男の子みたいになっちゃうけど、刈り上げのオカッパなら女の子らしくていいと思うわよ」ということで刈り上げボブにすることになりました。切った髪を証拠としてお客さんに見せるため、背中まであったロングヘアーをヘアゴムで一つ束ねにして一気に襟足の位置でぶつ切りにされました。そしてあらくボブにされた後、襟足をバリカンで刈り上げられたあと耳たぶが少し出るラインくらいで切りそろえられました。前に書いたようにわたしはバリカンで弟の頭を刈ったことありましたが、バリカンが自分に使われるのは初体験でした。バリカンが襟足に入って首筋にバリカンの振動が伝わってくると悔しくて思わず涙ぐんでしまいました。その場にはいたわけではないけれど、いつもはわたしに笑われながらバリカンで頭を剃られてしまう弟に逆に笑われているような気がしたんです。前髪もきっちり眉上1cmくらいでカットされました。これだけでもショックでしたが、でもまだ終わりじゃなかったんです。カットが終わる頃に母がどうなったか見に来ました。すると「雪絵、ショートカットにするように言ったでしょ・・・。オカッパにするなら、前髪はもっと短い方がいい。後ろはもうちょっと上まで刈り上げた方がいい」と言われました。信じられませんでした。母の指示で短いオカッパはさらに短くなり、耳が半分以上出る長さ、前から見ると目よりも少し下のラインくらいでクルッと一直線に切られ、その下はすべてバリカンで刈り上げ、眉上3cmという屈辱のワカメちゃんカットでようやく母も納得しました。半分泣きそうになりながら「お母さん、こんな髪じゃ明日から学校行けないよ」とわたしが言うと、「偉かったね。でもこれで許してもらえると思うわよ」と言われました。襟足の刈り上げがさわるとジョリジョリしていてかなりショックでした。
家に帰ると、弟から大笑いされました。わたしはすごく悔しくて部屋で大泣きしてしまいました。翌日学校では大騒ぎでした。仲良しの女の大親友は複雑な表情をしてました。そうでもない友達と先生からは「うわーワカメちゃんだ、かわいいっ!!」て言われたけれど、やっぱり素直にそうは思えませんでした。学校から帰ってみると、ロングヘアーだった母が、ベリーショートになっていました。母も由紀子さんに髪を切ってもらったそうです。母は襟足とサイドをかなり上まで刈り上げ、耳も全部出ていました。思わずわたしは泣いてしまいました。母は「お母さんは大丈夫よ。雪絵、ごめんね大事な髪だったのに」と言ってわたしを慰めてくれました。そして全然関係ないはずなのに、弟もマルコメになっていました。わたしの気持ちを思って、母が弟の頭にバリカンを入れたようでした。弟は相当、嫌がって逃げまわったみたいですが、最後につかまって母に刈られたそうです。ひさしぶりの丸坊主に弟もすっかりおとなしくなっていました。傷ついたわたしを思う母の心づかいは嬉しかったですが、さすがに青く光る頭の弟が可哀想でした。母にマルコメにされたおかげでもう弟もわたしの頭を見て笑ったりはしなくなりましたが。その日にお客さんのところに3人で出向き、謝りました。短髪&坊主の3人が歩いている姿はきっとかなり変だったと思います。帽子をかぶる習慣がなかったので、短い髪の毛で3人とも冬の寒さがかなり頭にきてました(笑)。切ったわたしと母の髪の毛の束をお客さんに見せました。お客さんは「もういいですよ。そこまでする必要はなかったのに・・・。契約は続けさせていただきますから」と気の毒がっていました。強烈な思い出として残っています。でも、こういう苦労を共にしてきた母、わたし、弟、3人は今でも大の仲良しです。
わたしは自他ともに認める断髪フェチ。39歳2女の母である。自他といっても、わたしの断髪フェチは、旦那も知らないし、ネットを通じて知り合った断髪フェチの友達にしか知られていない。わたしは人の髪をバッサリ切るのに快感を覚えてしまう。でも自分の髪が切られるのにはあんまり興味がない。ちなみにわたしの髪は自慢のロングヘアーである。他人には短髪を強制するが自分の髪は長いのが好きなのである。我が家の娘2人の髪型は、小さい頃から、ショートカット。決まりというわけではないのだが、中学3年の長女と、小学校6年生の次女は今でもショートカットだ。ずっとわたしがジョキジョキ散髪してやっている。子供は大きくなってくると、親の趣味を押し付けるのが難しくなるのだが、我が家の場合は、娘2人とも小学校低学年からずっとソフトボールをさせているので、短髪が好まれる。娘たちにソフトボールをさせたのは、ショートカットを余儀なくされるという確信犯的なところもあったのだが、わたし自身が肝っ玉母さんの体育会系なので、自然な流れだったとも言える。長女の場合は、わたしに髪を切られるのを嫌がっていたこともあったが、一度も美容院や床屋などには行かせていないので、長いことわたしに散髪されて、いまではわたしの素人床屋に慣れきってしまい、いまさら美容室に行こうなんていう気も起こらないみたいだ。我が家では月に一回、娘たちの散髪することになっている。洗面所に新聞紙を敷いて、椅子を置いて即席の断髪台のできあがりである。わたしのような断髪フェチとしては、普通のショートカットだけでは物足りない。そこで梅雨に入ってジメジメしだすと、娘たちの髪型は、きっぱり「刈り上げ」カットである。我が家の「体育会系刈り上げショートカット」は長女の小学5年の夏から始まった夏の散髪の特別メニューである。お母さんの強い味方、刈り上げ用スキカルで娘たちの髪の毛は、すぱっと刈り上げに。スキカルは男の子の丸坊主だけでなく乙女の刈り上げにも大活躍してくれるすぐれものの電気バリカンなのである。最初買ってきたときは、娘たちを驚かせないようにスキカルを見えないところに隠していたのだが、散髪当日は、「夏だから、今日はいつもより短くするよ」と娘たちに断髪宣告。長女は予想通りスキカルを見てびっくりして、「お母さん、どうするつもり?」と言ってきたが、わたしは「今日は、これで刈り上げにしてあげるからね」とニコニコ。長女は、「バリカン??ちょっと、刈り上げは勘弁して」と言ってきたが、「バリカンが怖いの?あんたたちは髪も多いし運動して暑いから夏は刈り上げにしたほうがサッパリしていいじゃない」と強硬姿勢。こうなると娘たちは逆らえないことを知っている。耳にかぶさりかけていた長女の耳周りの髪の毛にスキカルが入り、バサリバサリと軽快な音を立てて刈っていく。快感である。初めてのバリカンに長女はびびりぎみ。耳周りと襟足をあらかた刈り上げ終わり、ハサミに持ち替えて前髪も短くカット。その後、スキカルのアタッチメントを外して、襟足ともみあげの産毛を全部剃ってやる。次女も例外なく、同じヘアスタイルに容赦なく刈り上げる。さらに襟足の刈り上げを女らしくしてやろうと、首の真ん中のぼんのくぼの両脇に飛び出している毛をスキカルでジョリジョリ剃ってやり、「W」の形の襟足を「V」にしてやる。これも娘の女心を思う母の優しさである。ぶつぶつと黒い剃り跡が残ってしまうのはご愛嬌。散髪したての娘たちの刈り上げはさわるとジョリジョリチクチクとして気持ちいい。まぁ、こんなドSのわたしに娘たちはよく付き合ってくれると思う。娘たちは本当にかわいい。ちょっと生意気な長女ももちろん。次に体験したいのが男の子の丸坊主。誰か刈らせて〜♪
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短い髪は好き?
こわがらなくても大丈夫。
きっと似合うよ。
男の子も女の子も、みんなそろって、ヘアカット。
いやだなんて、それはくわずぎらい。
カットしてみると、思わず、ニッコリ。
みんなそうだから。
あんなにいやがってたのにね。
わたしが、バリカンを持つと、始まる、にらめっこ。
ウィーン、ジョリジョリジョリ・・・。
くやしそうな顔で、髪が刈り落されていく。
できあがった坊主頭をひとなですると、ほら、ニッコリ。
わかってました。
ハサミとクシが登場すると、また始まりました、鏡から目をはなすいつもの仕草。
シャキシャキ、パサ、パサ。ジョキジョキ、バサ、バサ・・・。
うらめしそうな目で、わたしのロングヘアーを見つめるいたいほどのまなざし。
ごめんね、わたしだけ長い髪で。
短くなったオカッパ頭に、ドライヤーをかけると、そよぐ毛にかくれて、思わずニッコリ。
わかってました。
だから大丈夫!
勇気をもって、わたしの散髪ケープに包まれましょう。
きっと素敵になれますよ。
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春になると取り出す魔法の小箱。
中身は電気バリカンとハサミとクシと刈布。
新中学生のヘアカットのためだけ用意された大事な道具。
だって、バッサリだもん。
さてさて、ご来店ですよ。
にこにこ顔のお母さん。
「この子を丸刈りにしてください」
待ってました。
「中学生になるんですか」
「そうです」
「おめでとうございます」
うきうきしながら電気バリカンの準備。
男の子の様子をそーっとうかがう。
そわそわしている男の子。
さあ、座ってください、わたしの可愛い天然パーマくん。
わたしが電気バリカンを手に持つと、いつものように始まりました、にらめっこ。
バリカンのスイッチが入りました。
男の子の顔が、一瞬、ひきつる。
ぐっとおさえて、バリカンがおでこから入っていく。
ウィ~ン、ジリジリ、ジジジジジィ・・・。
天然パーマがどんどん刈布、床に落ちていく。
ドサドサドサ・・・。
鏡越しに、天然パーマくん、わたしをにらみつけています。
ふふふ・・・。
わたしの春の断髪専用電気バリカンは、容赦なく天然パーマを次々に刈り取っていく・・・。
ほうら、まるぼうず!
あとは仕上げねぇ。
バリカンのスイッチをいったん切ります。
男の子は放心状態。
手で、頭の上の毛を、パパッと払ってやります。
再びバリカンのスイッチが入ります。
ウィ~ン、ジジジ、ジリジリジリ・・・。
わたしの握るバリカンは、男の子の頭を行ったり来たり。
男の子はなんとも情けない顔で、下を向く。
ふふふ・・・。
さっきの生意気はどこいったの?
こうなるのはわかってました。
さぁ、終わったよ。
さっきの天然パーマは、今では、青々したマルコメ坊主。
くっ、くっ、くっ、笑える・・・。
両手で細かい毛をシャカシャカ払う。
その時見た、男の子のぶすっとした顔。
ワハハ・・・、思わず、わたしは声を出して大笑い。
そしたら、男の子、ますます怒ると思いきや、照れてニッコリ。
わたしは嬉しくなって、男の子の坊主頭を、ペシッとたたいて言いました。
「マルコメ小僧、一丁あがり!」
お母さんも大爆笑。
男の子はますます照れて赤くなる。
マイスイートマルボウズ!
さてさて次のお客さん。
またお母さんと一緒ですよ。
「この子、中学生になるんです。カットお願いします」
「どうされますか?」
「校則でロングヘアーはダメなんです。短くカットしてあげてください」
待ってました。
わたしはいそいそと春の断髪専用オカッパハサミを取り出す。
お母さんに、「オカッパがいいですか、ショートカットがいいですか?」と聞く。
「そうですねぇ、お任せします」
「わかりました。では、ショートカットにしましょう」
女の子はわたしをジロリとにらみつける。
ふふふ・・・。
わたしはニッコリしてほほえみ返す。
さあさあ、座ってください。
刈布から、どっさりと引っ張り出される女の子のロングヘアー。
ほのかなシャンプーの香り。
クシでしっかりととかします。
その後、春の断髪専用オカッパハサミの登場です。
シャキーン。
ハサミを開いて、クシを片手に構えるわたし。
女の子の顔が恐怖でひきつる。
ふふふ・・・。
また始まりました、鏡から目をはなすいつもの仕草。
シャキシャキ、パサ、パサ。ジョキジョキ、バサ、バサ・・・。
長かったロングヘアーは、一気にオカッパに。
オカッパさんは口をぽかんと開けてまぬけ顔。
前髪だってピシッとオンザマユ。
わたしのロングヘアーをうらめしそうに見つめるオカッパさんのいたいほどのまなざし。
ふふふ・・・。
さっきの生意気はどこいったの?
その後、こちらも春の断髪専用ショートカットハサミに持ち替えて・・・。
耳の周りをカットします。
サクサクッ、チョキチョキチョキッ・・・。
きれいなお耳が両方とも出ました。
やっぱり、ショートカットは、耳は出す!
後ろの髪を仕上げします。
すこ~し、刈り上げようか・・・。
シャキシャキッ、シャキシャキシャキッ・・・。
チクチク、ゾリゾリ・・・。
電気バリカンも使いたいけど、それは我慢・・・。
でも、ちっちゃいのだったらいいわよね・・・。
ふふふ・・・。
お店の棚をゴソゴソ。
ありました、ちっちゃいバリカン。
スキカルみたいだけど、スキカルじゃない。
立派な業務用バリカンです。
バリカン片手に、スイッチオン!
女の子の顔がさっとひきつる。
だ~いじょうぶ、だ~じょうぶ・・・。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ、ジジジ・・・。
はい、終わったよ。
あ~ら、こんなに短くなっちゃって・・・。
思ってたより、短くなっちゃったわね。
少し青くなってチクチク、ゾリゾリ・・・。
か~わいい~!
さてさて、剃刀の準備です。
うなじともみあげをゾリゾリゾリ。
ピシッとそろってラインくっきり。
さぁ、終わりましたよ~。
刈布をサッと取ると、そこには、ショートカット美人がいました。
短くなった毛では、もうシャンプーの香りはしませんね・・・。
くっ、くっ、くっ、笑える・・・。
「1,500円です」
お金を払うお母さん。
わたしのロングヘアーがうらやましいのかなと思い、ショートカット美人の顔を見ると・・・、パーッと明るいニコニコ顔。
わたしは思わず嬉しくなって、ショートカット美人のトップの短い髪をつまみあげる。
「カット前はわたしのこと、ムカついてた?」
「おばさんのロングヘアーがくやしかったです」
「今はどう?」
「今もくやしいけど・・・」
「こどもは短い髪のほうが清潔感があっていいのよ」
「そうですか・・・」
「サッパリしちゃって、かわいいじゃない!」
ショートカット美人は思わず照れ笑い。
わたしは思わず、ブローした女の子の短い髪をくしゃくしゃにしてしまった。
ショートカット美人はますますニッコリ。
ワハハ・・・。
わたしは大満足で大笑い。
お母さんも大笑い。
女の子も大笑い。
三人で大笑い。
これがあるから春はいい。
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わたしは長いロングヘアーを両手でくくる。
さぁーいくわよ~。
腕まくりしたわたしの手には電動バリカンが握られています。
ジョリジョリジョリ、ドサドサドサ・・・。
となりではポニーテールの先輩ママさんがハサミを握る。
ジョキジョキッ、ジョキジョキッ、ドサドサドサ・・・。
今日は散髪日和。
バリカンの下からにらみつける目線。
鏡越しにハサミとクシをにらみつける目線。
「やっぱりいやなんですかね」
そう言って、二人で苦笑い・・・。
待合室でお母さんたちがニコニコ。
「ハゲ、みーっけ!」
わたしはバリカンのスイッチを止める。
つむじの横に小さな台湾ハゲ・・・。
うふふ・・・。
バリカンのスイッチがふたたび入る。
ウィ~ン・・・。
男の子は目をそらして鏡を見ない。
バリカンのモーターは空回り。
バリカンの刃がゆっくりと毛に近づいてゆく。
ウィ~ン、ジリジリジリ、ジョリジョリ、ジジジジジィ・・・♪
(ギャー、イヤ~ッ、イヤ~ッ、ヤメテー!)
ふるえるまなざしで必死に訴える男の子。
ふっふっふ・・・。
ウィ~ン・・・。
空回りするバリカン片手にわたしはポーズをキメル。
イェイ!ブイサイン。
おとなりでは、先輩ママさんのポニーテールが揺れる。
「首に小さなホクロ、みーっけ!」
女の子のくやしそうな顔。
ザクザクッ、ザクザクザクッ・・・。
肩に垂れていた髪は、今はこんもり床の上。
丸出しになった女の子の首筋にホクロ一個。
「ショートカットにしましょうね~♪」
「長い髪が好きなので、ショートカットはいやです」
「あ~ら、そ~ぉ~。おか~さ~ん♪ショートカットはいかがですか~♪」
「いいですねぇ~♪ぜひお願いいますぅ~♪」
「わかりましたぁ~♪と、いうことよっ!」
ポニーテールの先輩ママさんのブイサイン、イェイ!
「ショートカットはいやです。やめてください」
「だぁ~いじょうぶ、だぁ~いじょうぶ♪校則違反にならないように長い髪はペケペケですよっ!」
ママさんかまわず、ハサミとクシをどんどん動かす。
ジョキジョキッ、ジョキジョキッ・・・。
髪がなくなってふたつの耳が出てきました。
前髪だってきっちりオンザマユ。
先輩ママさんのポニーテールが揺れる。
ママさんバリカンを握ったわたしとゴソゴソ相談。
(ちょっとだけ刈り上げよっか・・・)
(いいですねぇ・・・)
ママさん再びハサミとクシを手に握る。
シャキシャキシャキッ、シャキシャキシャキッ・・・。
チクチク、ゾリゾリ。
「あっ、小さなホクロ、も~いっこ、みーっけ!」
ママさん、クシを刈り上げに透かして、わたしに見せる・・・。
「きゃぁわいぃ~♪」わたしは思わずバリカンのスイッチを切る。
先輩ママさんの得意顔・・・。
わたしの丸坊主は、できあがって、後は刈り残しのチェックだけ。
(ふっふっふ、これからが本番よ!)
バリカンのスイッチが再び入る。
ウィ~ン・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・。
(イヤーッ、イヤーッ、もうヤメテー!)
わたしのバリカンは男の子の頭をキレイに丸めていく。
となりでは、ママさんが口パクでわたしとコンタクト。
(バ・リ・カ・ン・か・し・て)
動くバリカン片手にわたしとママさんは顔を見合わせて二人ともにんまり。
(ど・う・ぞ)
動いたままのバリカンが先輩ママさんの手に握られる。
「ちょっと、下、向いてくれる~?」
ウィ~ン・・・、ジリジリジリッ・・・。
ウィ~ン・・・、ジリジリジリッ・・・。
ウィ~ン・・・、ジリジリジリッ・・・。
「よし、これでサッパリ!」
(あ・り・が・と)
動いたままのバリカンはそのままわたしの手に握られる。
ウィ~ン・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・、ジリジリジリッ・・・。
鏡に映った男の子の顔は放心状態。
ハハハハハ~♪ざまあみろっ♪
というわけでお話はおしまい。
楽しかった?
その後はどうしたかって?
じゃあ続きね・・・。
できあがったマルコメ坊主をペシッとたたく。
「いっちょうあがり!」
男の子は思わずニッコリ。
(よかったぁ~。これが見たかったの♪)
できあがったショートカット(ちょい刈り上げ)を、先輩ママさんはお母さんたちにご披露。
「かわいい~♪」
女の子は思わずニッコリ。
ニコニコ顔の先輩ママさん。
先輩ママさんとわたしのロングヘアーが交互に揺れる・・・。
先輩ママさん、ポニーテールを、さっとほどく。
さらぁ~ん。
「見て見て~、わたしの髪のほうが長くなったね~♪」
わたしは思わず、ぷぷぷ。
「むかつくぅ~!」
女の子はぷんすか怒って、その後、ニッコリ。
ほんとにいい笑顔・・・。
わたしだって、と思ったけど、一つ結びのロングヘアーはくくられたまま・・・、と思ったけど、ま、いいや・・。。
さらぁ~ん。
ウフフフフッ・・・。
ママさんとわたしは二人で大笑い。
そしたら、お母さんたちも大笑い。
ホホホホホ・・・。
そしたら、女の子も大笑い。
ヘヘヘヘヘ・・・。
照れちゃってもう、かわいいたらありゃしない。
そしたら、マルコメ小僧まで大笑い。
ワハハハハ・・・。
これが理容室ゆりの春先です。
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春ですね。
中学入学です。
鏡の奥でわたしをにらみつけるロングヘアーの女の子・・・。
またですか・・・。
わたしのシュシュでくくって胸に垂らしたパーマのロングヘアーが気になっている様子・・・。
生意気・・・。
サッパリ刈ってやりたい・・・。
となりではストレートの黒髪ロングヘアーの店長が男の子の坊主頭をじっくりと電気バリカンで仕上げしている。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジリジリッ、ジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
店長はうっとりした目で動く電気バリカンを見つめている。
わかるなぁ・・・。
こいつはオカッパをオーダーしてきやがった。
つまらない・・・。
徹底的に短くしてやりたい。
やっぱこういう子は、ショートカットでしょ。
どうしようかな・・・。
「店長、ちょっと・・・」
ごちょごちょごちょ・・・。
店長とわたしはニンマリ・・・。
店長が言いました。
「お嬢ちゃん、ショートカットにしてみない?」
「いやです」
「どうして?」
「長いのが好きだから」
「じゃあ、お母さんに聞くよ・・・」
「お母さ~ん♪春らしくさっぱりとショートカットはいかがでしょう?」
「そうですねぇ~。ぜひお願いします」
「ほらね♪」
「じゃあ、あとはよろしくね♪」
「わかりました~。腕が鳴りますぅ~♪」
ジョキッ、ジョキッ、ジョキジョキッ、ザクザクザクッ・・・♪
ふーっ、ぱっくりオカッパになりました。
女の子の顔を見ると・・・。
口をパクパク、目をパチパチ・・・。
わかってるのよ、みんなこうなんだから・・・。
ざまぁみろ♪
ここからよ・・・。
チョキチョキッ、チョキチョキチョキッ、シャキシャキッ・・・♪
あっという間に両耳が出ました。
ふっ、ふっ、ふっ・・・。
ちょっとだけ刈り上げちゃおっか?
いいよね・・・。
と思いながら、わたしのハサミとクシは、勝手に動く。
シャキシャキッ、シャキシャキッ、シャキシャキシャキッ・・・♪
生え際から2センチくらいを短く刈り上げ・・・。
チクチク、ゾリゾリ・・・♪
ざまぁみろ♪
仕上げはバ~リカン~♪
中学女子の刈り上げ専用電気バリカンの登場です。
ちなみに当店では中学男子の丸刈り専用電気バリカンとは別になっております。
乙女のためのバリカンです・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
女の子の顔を見ると・・・。
くやしそうにひきつった表情・・・。
うふふ・・・。
これでスイッチを止めようと思ったけど・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
だいたい生意気なのよ・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
こういう子はねぇ・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
サッパリと・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
ウィ~ン、ジリジリジリッ、ジョリジョリ、ジリジリジリッ・・・♪
刈り上げ!
ジリジリジリッ、ジリジリジリッ、ウィ~~ン・・・♪
わたしはゆっくりとバリカンのスイッチを止める。
できあがった刈り上げを眺める・・・。
チクチク、ゾリゾリ、チクチク、ゾリゾリ、ゾリゾリ、チクチク・・・。
生え際から2センチの毛が、青々と刈り上がりました・・・。
ざまぁみろ♪
きゃぁわぁいい~♪
「店長、思い切って春らしくちょっとだけ刈り上げてみました。どうでしょう?」
「あらぁ、こんなに青々しちゃって・・・。でも素敵ねぇ♪百点満点♪」
「ありがとうございますぅ♪中学生なので、青々と短く刈り上げたほうが清潔感がありますし、なにより春らしいですよね・・・」
「そうねぇ、その通りよ。とっても素敵に変身しましたね。やぼったいロングヘアーとは見違えるほどかわいくなりましたね・・・」
「お母さん、どうですかぁ?」
「うふふ、とっても可愛くなりました。よかったわね・・・」
あとは剃刀で仕上げ・・・。
しっかりと剃ってやらないと。
ゾリゾリ・・・、ゾリゾリ・・・、ゾリゾリ・・・。
もみあげも、襟足も、ラインきっちり、キレイに剃り上がりました。
ふっ、ふっ、ふっ・・・。
ざまぁみろ♪
生意気な背中までのたっぷりしたロングヘアーーがすっかりなくなって、今ではサッパリとショートカット美人・・・。
素敵です・・・。
いよいよ断髪式も終了です。
「おつかれさまでした」
わたしはさっとピンクの刈布を取りました。
あらためて、そこにいたのは、驚くほど清潔感のあるショートカット美人・・・。
これでいいのよっ・・・♪
「どう?」
ショートカット美人はじっと黙っている。
「きゃぁわぁいい~じゃな~い♪余計なロングヘアーがすっかりなくなって、すごくキレイよ・・・」
ショートカット美人はニッコリ・・・。
わたしは、胸に垂らしたパーマのロングヘアーのシュシュをサッと外して、髪を後ろに、さら~ん、となびかせた。
「ロングヘアーがうらやましい?」
ショートカット美人は、ぷーっと赤くなってむっつり顔・・・。
ワハハハ・・・。
わたしは大爆笑。
店長も、ストレートの黒髪ロングヘアーを、さら~ん、となびかせた。
お母さん大爆笑。
ショートカット美人も一緒にみんなそろって大爆笑。
ほんとによかったね・・・。
これがあるから床屋はやめられない。
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さてと、心の準備はいいかしら?
わたしは電動バリカンのスイッチを入れる。
ウィ~ン・・・。
「さぁ~、髪の毛にサヨナラしようね~♪」
ウィ~ン、ジジジ、ジョリジョリ、ザリッ、ジジジ、ジョリジョリ・・・。
うっふ~ん♪
男の子はくやしそうな目で、わたしをにらんでいる・・・。
半分刈り終わりました。
ウィ~ン、ジョリジョリ、ジジジ、ジョリジョリ・・・。
全部刈り終わりました。
でもまだ続く・・・。
ウィ~ン、ジリジリジリ、ジョリ、ジリジリ、ザリザリ・・・。
バリカンは男の子の頭を行ったり来たり・・・。
ウィ~ン、ザリザリ、ジリジリ、ジョリ、ジジジジジィ・・・。
ハイ、ボーズ!
中学入学おめでとうございます。
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さあおいで、ボーイズアンドガールズ!
長い髪へのこだわりを捨てましょう。
丸刈りになる時、何かが変わる・・・。
オカッパ、ショートカットになる時、何かが変わる・・・。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ、ザリザリザリ、ウィ~ン・・・。
ジョキッ、ジョキッ、ジョキッ、ザクザクザクッ・・・。
ほ~ら、むすっとしないで、笑顔、笑顔!
サッパリしたねっ♪
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頭を刈ろう!!
丸刈りはこわくない!!
さっぱりしよう!
バリカンが入る時、何かが変わる。
中学入学おめでとう。
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春が来た!
ヘアカットだ!
バリカンくんの登場です。
ウィ~ン、ジリジリジリッ・・・。
あっという間に丸坊主。
ハサミとクシがダンスします。
長い髪は、いまでは、半分なくなりました。
ジョキリ、ジョキリ、ジョキリ。
あたらしい髪のラインは、耳たぶ下1センチ。
さっぱりしたね。
オカッパ頭に春が来た。
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さっぱりしましょ。
丸刈り、オカッパ、ショートカット。
素敵です。短い髪。
中学入学おめでとう。
女性理容師が優しくカットします。
こわがらないで!
長い髪にも、しばらく、サヨナラ・・・。
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オカッパ、ショートカットになって、お姉さんになろう。
バッサリ、髪を切ると、何かが見える・・・。
丸刈りになって、お兄さんになろう。
バリカンなんてこわくない!!
新中学生おめでとう。
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頭を丸めて元気になろう。
バリカンくんがお手伝い。
肩上、オンザマユは当たり前。
首筋を通る風が気持ちいい。
ロングヘアーはうっとおしい!
中学入学おめでとう。
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ヘアカットが好きになる。
丸刈り、ショート、オカッパ。
短い髪もいいもんだ。
バッサリ切って、心機一転。
中学入学おめでとう。
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カット、カット、カーット!!
短くカーット!!
髪切りママの大サービス。
バリカンだってこわくない。
ジョキジョキ、ハサミだってこわくない。
バッサリいって、いいんじゃな~い♪
中学入学おめでとう。
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自慢のロングヘアーにハサミが入る・・・。
チョキ、チョキ、チョキ。
できあがったオカッパ頭が初々しい。
カッコいい天然パーマに電気バリカンが入る・・・。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ、ジジジ。
できあがった丸刈り頭が初々しい。
中学入学おめでとう!!
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丸刈り君、おかっぱちゃん、ショートカットちゃん。
長い髪はどこに置いてきたの?
えーとね、カットサロンみわりに置いてきた。
散髪大好きママにカットしてもらったよ。
魔法の力で、電動バリカンが大活躍。
ハサミだって大活躍。
男の子や女の子の長い髪を、バッサリとカット。
なんだかサミシクなって、涙がポロリ。
いがぐり頭をひとなでして、「はい、できあがり」。
おかっぱ、ショートカットがこわかった・・・。
サッパリしたね。スッキリしたね。
こころもあたまもか~るくなって、かわいいね。
新しい門出に、カットサロンみわりからの贈り物。
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バリカンさん登場です。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ・・・。
まぁるくなりました。
ハサミさん、クシさん登場です。
チャキ、チャキ、チョキ、チョキ、ジョキ、ジョキ・・・。
かぁるくなりました。
男の子も女の子もそろって断髪式。
理容ひまわりは、新中学生を応援します。
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ジョキリジョキリ、ザクザク・・・。
オカッパ頭のできあがり。
ウィ~ン、ザリザリザリ・・・。
坊主頭のできあがり。
中学入学おめでとうございます。
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サクッと坊主!
サクッとオカッパ!
サクッとショートカット!
新入学おめでとう。
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グリグリバリカン。
ギョリギョリハサミ。
あなたの何かが変わる。
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バッサリカットしましょう。
自慢のロングヘアーーで来店しましょう。
カッコいい天然パーマで来店しましょう。
わかってます、つらいんでしょ。
わたしのお店はあなたの味方です。
ジョキジョキ、ジョキジョキ・・・。
ウィ~ン、ジジジジ・・・。
落ちていく髪の毛を見るあなたのまなざし。
半分おわりました。
鏡の奥でわたしのロングヘアーーが踊る。
できあがったオカッパの毛先がわたしの指先で、チョキチョキチョキ。
できあがったイガグリに、バリカンが行ったり来たり。
あんなにいやがっていたのに、今はニッコリ。
散髪が終わって、晴れやかに店を出るあなたの姿が見たい。
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サッパリしよっ。
ロングヘアーーにハサミが入る。
ジョキジョキジョキ・・・。
天然パーマにバリカンが入る。
ウィ~ン、ジリジリジリ・・・。
鏡ごしに見えるむっつり顔。
落ちていく毛をじっと見つめるむっつり顔。
わたしは笑顔で、ハサミを動かす、バリカンを動かす。
いやがるあなたがかわいかったり。
でも、散髪が終わったら、みんな笑顔。
これ、わかってるの。
わたしのロングヘアーーが肩に揺れる。
うらやましいのかなって思うけど、ショートカットになったあなたの視線は温かい、丸刈りになったあなたの視線は元気いっぱい。
これだからやめらられない。
新中学生の断髪式。
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バリカン片手に追っかけるぞ。
全員、丸坊主!
ハサミを片手に、クシを片手に追っかけるぞ。
全員、肩上、オンザマユ!
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バリカンが鳴り出しました。
店長のおばさんをにらみつける男の子。
ハサミとクシを用意しました。
わたしをにらみつける女の子。
さあさあ、ヘアカット。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ・・・♪
シャキッ、シャキッ、ジョキッ、ジョキッ・・・♪
あっという間に丸坊主。
あっという間にショートカット。
ニッコリ笑って、はいポーズ!
よくできました!
中学入学おめでとう。
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長い髪にサヨナラしましょ。
髪切りま専科。
おふたかた、どちらもお母さんに手を引っ張られてのご来店です。
男の子と女の子。
天然パーマが自慢の男の子。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ・・・。
ロングヘアーが自慢の女の子。
ジョキジョキジョキ、ザクザクザク・・・。
青々した丸刈り君のできあがり!
こけしのようなオカッパさんのできあがり!
鏡の奥で二人ともニッコリ。
あんなにいやがっていたのに嘘みたい。
サッパリした頭に春の風・・・。
またのご来店、お待ちしております。
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春です。断髪式の季節です。
「また来てねー」
中学三年生のともこちゃんが帰っていきました。
髪型はいつもの短いオカッパ頭。
しばらくして・・・。
女の子が泣きべそかいてお母さんとご来店。
カールの入ったロングヘアーが自慢の女の子。
はっはーん・・・。
「こんな安い床屋でカットするのやだ」
生意気な子だな・・・。
安いけどキレイなお店なのにな・・・。
「この子のカットお願いします」
「どんなふうにしましょうか」
「中学の校則で短くしないといけないので、オカッパかショートカットにお願いします」
「わかりました。どちらにお住まいですか?」
「最近、東京からこちら(埼玉)に引っ越して来ました」
「何年生ですか?」
「中学二年生です」
なるほど、そんな感じがした。
都会のお嬢さんかな。
「さあ、こちらへどうぞ~」
「いやっ、わたしは行かない!」
「わがまま言わないの!」
「絶対にイヤ!」
これは大変だぞ。
こういうこと、たまにあるのよね。
どうするかしら・・・。
ここは強気にいきましょう。
「あなた、さっき安い床屋って言ったわよね、それ、どういうこと?」
「わたしの髪は安い床屋には切らせない!」
「じゃあどこで切ってもらうの?」
「〇〇(有名美容室)」
「お母さん、〇〇に連れていかれたらどうですか?」
「もうそんなお金はありません。主人が事業に失敗して・・・」
「そうですか・・・。お嬢さん、安くてもいいお店はあるのよ」
「いやっ、いやっ、いやっ・・・」
「お嬢さんは前は〇〇に行かれてたんですか?」
「何度か・・・」
「お嬢さん、あなたもこれからは庶民の仲間入りですよ。庶民らしい髪型になりましょう」
(わたしって意地悪かしら・・・。わざと言ってみたんだけど・・・。)
この子をここで田舎の女子中学生に大変身させましょう。
♪カントリーガールにあなたはなるのよ~♪
「庶民らしい髪型ってなんですか?」
「肩につかない動きやすい髪型よ」
「おばちゃん、ロングヘアーだよ」
「わたしは大人だからいいのよ。庶民のこどもはオカッパとかショートカットとか短い髪がいいの」
「そんなのやだっ!」
「だったらお嬢さんのオカッパはどう?」
「そんなのあるの?」
「あるわよ。とってもかわいいのよ」
「どんなの?」
「刈り上げのオカッパよ」(戦前の話・・・)
「刈り上げ・・・」
「どう?」
「やだっ!」
「お母さん、どうですか?」
「お値段は変わりませんか?」
「同じですよ」
「だったらお願いします」
「さぁ、行こう!」
「やだっ!」
「わたしだって〇〇の美容師に負けないくらい上手なのよ」
「田舎のダサいおばちゃんなんかにカットされたくないっ!」
パチーン!
わたしは思いっきり女の子の左のほっぺたをひっぱたいた。
女の子はくやしそうにわたしをにらみつけた。
「お嬢さんだって貧乏になったら、分相応の髪型になるのがスジってもんよ。ケジメをつけましょう」
(ちょっと意地悪が過ぎますかね。ふざけて言っているんですよ・・・)
「絶対にイヤっ!」
「いい加減にしなさい!」
「くそばばあぁ!」
パチーン!
「なにすんのよ!」
パチーン!
「ちょっ・・・」
パチーン!
「やめっ・・・」
パチーン!
「アーン!」
わたしはそのまま鼻水だらけの女の子を散髪椅子に連れていく。
さっとピンクの刈布を女の子にかける。
(〇〇では刈布なんて言わないわよね・・・)
タオルを首に巻いて、断髪式の準備完了。
これから先は、何十回もやってきました。
さあさあ、みなさん、お立会い~♪都会の生意気娘が田舎の女子中学生に大変身ですよ~♪
オカッパハサミをエプロンから取り出す。
これは女の子の断髪式の強い味方。
これで何十人もの新中学生の女の子のロングヘアーをオカッパにカットしてきたんだから。
切れ味抜群の優れもの。
何十人もの新中学生の男の子の髪の毛を丸坊主に刈ってきた電気バリカンと同じくわたしのお気に入り・・・。
こちらもどんどん刈れるパワフルバリカン。
春の時期は、どちらも大活躍です。
断髪っていいわ・・・。
オカッパハサミをしばらく眺めて、ふーっとため息。
霧吹きで女の子の髪を軽く湿らせてから、丁寧にクシでとかす。
いよいよカットです。
ザクザクザクッ、ザクザクザクッ、ジョキジョキッ、ジョキジョキッ、バサバサッ、バサバサッ・・・。
あっという間にオカッパ頭・・・。
カールした毛はすっかりなくなりました。
これでこそ清く正しい田舎の女子中学生!
さぁーて、どうするかしら?
これでおしまいかしら?
なんだかつまらない。
金持ち娘が貧乏になって庶民の仲間入り。
反省としてケジメをつけさせないと・・・。
わたしは短くカットするのが好きなのよね。
やっぱり、刈り上げ・・・。
うふふ・・・。
きっぱり刈り上げでケジメをつける!
お嬢さんのオカッパ(戦前)にしてあげましょう~♪
ワカメちゃんカット(笑)で反省しましょう~♪
黒くてデッカイ新中学生男子の丸刈り用電気バリカンちゃん(女)が待ちきれない様子。
うちの可愛い丸刈り用電気バリカンちゃんは春の時期はいつでもお盆の上。
いつでもスタンバイ。
彼女、ダサい男の子の丸刈りスタイル(3ミリ)が大好き!
どんな毛もスイスイ吸うように刈れる。
固い毛、柔らかい毛、太い毛、細い毛、天然パーマ・・・。
(長い髪は全部刈ってやるわよ~ん♪田舎の男子中学生はイモみたいなダサい丸坊主が一番!)
彼女はわたしと大の仲良し。
(今日は女の子を紹介するわよ~♪)
(ほんと?嬉しい!!)
(彼女、反省でワカメちゃんカットになるのよ~♪)
(どうして反省するの?)
(東京の高級美容室〇〇でヘアカットしてたけど、もうそんなお金はないの・・・。田舎に引っ越して、田舎の中学入ったから、素直に断髪式・・・)
(だったらオカッパでしょ?)
(わたしたち貧乏人を馬鹿にした罰よ。ちがう?)
(わたしたち貧乏だもんね・・・)
(電気バリカンちゃんは田舎の貧乏な男の子ばかりボウズにして、つまらなくない?)
(あたし、都会のシティボーイをツルツルの丸坊主にしてみたい!)
(ははは。その前に、都会の生意気お嬢ちゃんをダサい田舎の女子中学生に変身させなくちゃ!)
(ははーん。楽しみ・・・。ウフフ・・・。わたしたちの仲間入りをさせましょう・・・)
(でしょ~♪)
さぁて決まりました。
男子中学生の丸刈り用電気バリカンちゃん、出番ですよ。
「はい、ぐーっと下を向こうかぁ~♪」
カチャッ、ウィ~~ン・・・。
ウィ~~ン、ジジジ、ジリジリ、ジョリジョリジョリ・・・。
丸刈り用電気バリカンちゃん、大喜び。
乙女の髪に電動バリカンが入る・・・。
いいですね・・・。
どんどんどんどん吸うように毛を刈っていく電気バリカンちゃん・・・。
長かった毛が次々になくなって、青いあぜ道ができていきます。
女の子だって、反省なら、やっぱりバリカンね!
ふっ、ふっ、ふっ・・・。
さぁ終わりましたよ。
電気バリカンちゃん、おつかれさま・・・。
あとは、普通のハサミで、チョキチョキチョキ。
前髪は、もちろん、きっちりオンザマユ。
耳の半分のラインで、クルッと一周、オカッパ頭。
後ろはサッパリと、チクチク、ゾリゾリ、刈り上げカット・・・。
最後に剃刀でうなじをゾリゾリ剃って生え際をきっちり一直線にそろえました。
いいですね・・・。
これでこそ清く正しい貧乏な田舎の女子中学生!
クッ、クッ、クッ・・・、ざまぁみろ・・・♪
うなじの剃り跡が目だってダサダサのワカメちゃんのできあがりっ♪
〇〇でしてもらったカールしたオシャレなロングヘアーが今では嘘のよう。
わたしはシュシュでくくって後ろに垂らしていた自分のパーマしたロングヘアーを背中でサラッとひとふりした。
そして、女の子を見てみると・・・。
なんとニッコリ!?
喜んでる・・・。
残酷だったわたしの心は吹っ飛んだ。
電気バリカンちゃんがお盆の上でニッコリ。
「かわいくなったね・・・」
「うん」
「気に入った?」
「うん」
「田舎の床屋もいいもんでしょ?」
「うん、ありがとう!」
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やって来ましたこの季節。
さぁいらっしゃい、ボーイズ&ガールズ!
バリカンはいつでもスタンバイ。
断髪ハサミもいつでもスタンバイ。
男の子も女の子も、そろってサッパリ頭。
いやですって?
ちっ、ちっ、ちっ・・・。
あなたのためを思っての断髪式ですよ・・・。
せめてお祝いしたくって・・・。
だ・か・ら・・・。
みーんな、丸刈り!みーんな、オカッパ!みーんな、ショートカット!
素敵です。
男の子へ。
バリカンはこわくない!
バリカンは友達!
女の子へ。
断髪ハサミはこわくない!
断髪ハサミは友達!
バッサリ切って、サッパリ変身!
ご来店、お待ちしております。
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ウィ~ン、ジョリジョリジョリ・・・。ふっ、ふっ、ふっ、ボーズだ・・・。
わたしは電気バリカンにぐっと力をこめた。
ジョリジョリ、ジジジィ、ジョリジョリジョリ・・・。
ざまぁみろ♪
東京から引っ越してきた長髪シティーボーイ。
髪型もオシャレで生意気な感じ・・・。
そんなオシャレな髪の毛も、あっというまに丸坊主!
鏡の奥でわたしをにらみつける落ち武者シティーボーイ。
はっ、はーん、いいんですか、それで・・・。
わたしは替え刃を5ミリから2ミリに変更した。
カチッ!
もう一度、刈り直しだわ・・・。
うふふ・・・。
ウィ~ン、ジョリジョリジョリ・・・。
シティーボーイは真っ青。
わたしはわざと・・・。
「だいじょうぶ?ごめんねぇ~。ちょっと長かったから、伸びることを考えて、もうちょっと短めにするわよ~♪」
ジョリジョリ、ジジジィ、ジョリジョリジョリ・・・。
うっふーん♪
素敵な五厘刈りにしてあげますからねぇ~♪
五厘ピック!
ほ~ら、マルコメ小僧いっちょあがり!
いよいよ中学ですね。
ご来店お待ちしております。
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サッパリ、丸刈り。
サッパリ、オカッパ。
サッパリ、ショートカット。
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怖い?
だーいじょうぶ!
カット、カット!
ウィ〜ン、ジョリジョリジョリ…。
はーい、丸刈り!
ジョキジョキジョキ…。
はーい、オカッパ!
シャキッシャキッシャキッ、チョキチョキチョキッ…。
はーい、ショートカット!
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あなたの不安、受け止めます。
ロングヘアーーが自慢のあなた…。
30分後…。
さっぱりとショートカット…。
素敵です…。
美人になったね…。中学入学おめでとう!
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私立中学に入学の男の子たち、こちらへどうぞ…。
かっこよく長髪カット。
公立中学に入学の男の子たち、こっち来なさい…。
バリカン入れるわよ!カシャッ、ウィ〜ン…。
バカな子たちは丸刈り、これで決まり!
でもどっちかというと、わたし、バカな子たちの方が好き…。
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自慢のロングヘアーーともお別れね。
覚悟はいい?
ジョキジョキジョキ…。
長かった髪は、今はオカッパ。
さらにカットは続きます…。
後ろをすこ〜し、刈り上げようか…。
わたしの女の子専用バリカンが唸る。
すこ〜し、青く仕上がりました。
前髪ももうちょっと短くしようね…。
チョキチョキ、チョキチョキチョキッ…。
新しい前髪は眉上3センチ。
来店後、30分後、涼しげショートカットの出来上がり…。
カット代金は1200円です…。
中学入学おめでとう。
ショートカットの方が素敵ですよ!
理容室ゆりは、あなたの短髪ライフを応援します…。
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お店のサインポールの前でウロウロ…。
あなたのロングヘアーーがはかなく揺れる…。
いらっしゃいませ。
今日はどうしますか?
肩につかない長さにしてください…。
新中学生ですか?(ウキウキ)
はい…。
オカッパがいいですか?ショートカットがいいですか?
オカッパで…。(チェッ、ショートカットが良かったな…。)
わたしのハサミがダンスします。
長かったロングヘアーーは、一気にオカッパに…。
カットは続きます。
当店の新中学生オカッパは、原則、短めカットですよ。
耳たぶが少し見えるラインで、クルッと一周パックリカット。
前髪は、眉上3センチで切り揃える。
ウフフ…。
ラインがからはみでた襟足の毛を、カミソリで、ゾリゾリゾリ…。
うなじの生え際はラインくっきり。
ハイ、スッキリ短いオカッパ頭のできあがり!
ロングヘアーーだった頃の髪のシャンプーの香りはオカッパ頭の今はありませんね…。
くくくっ、笑える…。ざまぁ見ろ(笑)
清潔感あふれるオカッパ美人…。ス・テ・キ…♡。
思った以上に短いオカッパに、あなたは戸惑いを隠せない…。
「オカッパ、とってもお似合いですよ!カットして良かったですね」
あなたは思わずニッコリ。恥ずかしそうに照れ笑い。
これだから床屋はやめられない!
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丸刈り。男の子だったら一度は経験しますよね。わたしも男だったら丸刈りになってみたい。夏場に青々したマルコメくんを見るとうらやましくなります。それに丸刈りなら床屋さんじゃなくても家で簡単に散髪できますからね。最近、うちの次男もサッパリと丸刈りに♪中学で入部する部活が丸刈り(試合前は5厘刈り)にしなければならないからです。わたしがバリカンで愛情込めてウィ~~ン・・・ジジジジジィ~~ッ♪♪(快感笑)本当は春休みにするはずだったのですが、延び延びになり、今週から部活に1年生も参加する事になっているので、そろそろ覚悟を決めきゃという事になったのです。電気バリカン片手に母さん床屋の開店です!いざっ、散髪!!丸刈り君の巻き!!伸びた髪をバリカンで一気に刈り落としていくのは気分爽快でいいのですが、次男も色気づいてきたのか、バリカンを持ったわたしを前にして、気にすることしきり。次男は小学校のときも何度か1分刈り(3ミリ)にしたことがあるので抵抗はないかと思っていたのですが、やはり嫌なのでしょうかね。慣れてくるとそうでもないのでしょうけれど。バリカンのスイッチが入った時の息子のつらそうな顔が、なんだかカワイイ!!わたしはスポーツ少年らしく楽しい雰囲気でザザッーと刈ってやりたかったのですが、しんみりした断髪式になってしまいました。わたしが操るバリカンは息子の長い髪の毛を容赦なく次々に刈り落としていきます。息子は落ちていく自分の毛にさびそうな眼差し。わたしは心の中で大笑いでした。ものの15分ほどで見事マルコメ君の出来上がりです。「似合ってるわよ!がんばれ、野球坊主!」と元気づけてやりました。ガッと頭を押さえて、バリカンで心置きなく髪を刈り落としていく、そして手のひらでジョリジョリーっと刈りあがったばかりの丸刈り頭の感触を楽しむ、これも息子を持つ母の特権です。
よく昔から、気合を入れるためとか、反省するために丸刈り!といいます。なんといっても丸刈りは男の子だけ。女の子はできませんから。うらやましいです。反省のしるしや失敗の罰としてサッパリと丸刈り頭になった男の子が恥ずかしそうにしているのも、見ていてかわいいです。わたしが中学生のころは女子の髪は自由でしたが、男子は校則で全員丸刈りでした。小学校の卒業式が近づくとそれまで髪の長かった男の子が次々とバリカン頭になってやってくるのは、見ているわたしたちにとっても面白かったです。なんとなくかわいそうだなと思いつつも、できたてのカツオ君たちの頭を撫で回してはクスクス笑ってました。わたしの弟も母が操るバリカンで青々とした丸刈りになりました。生まれて初めての丸刈りに弟は複雑な表情でしたが、母とわたしは大爆笑。母いわくそのときは初めての丸刈りということで記念の意味で一番短い長さにしたそうです。今は丸刈りの校則もだいぶなくなってきていますが、部活によっては丸刈りが伝統になっているところもあったり、悪いことをした罰に丸刈りにされることもあったりと、男の子が丸刈りを経験する機会はまだまだありそうです。強制される男の子はつらいかもしれない電気バリカンによる丸刈りカットも、見ているほうからするとほほえましい光景でもあります。丸刈り校則がだんだんなくなっていくのはさびしいかな・・・。男の子だったら中学になったら一度はさっぱり丸刈りになるのもいい経験じゃないでしょうか?男の子の生まれてはじめてのちょっと恥ずかしい丸刈り姿、わたしはかわいいと思います。髪なんてすぐ伸びますからね。男が髪ぐらいに執着するのはよくないです。男の子なら、髪への執着を捨てさせる意味でも、一度は電気バリカンでの丸刈りを体験させるのがいいと思います。女の子の髪型は自由でいいと思います。女の髪は命。大いに執着すべきです。
長男も中学の時は丸刈りでした。長男の場合、あせもがひどかったので、部活のためではありましたが、丸刈りは良かったと思います。シャンプーも極少量でいいし、丸刈りは経済的でエコな髪型です。うちの場合、長男と次男と長女、三人の髪はわたしがずっとうちで切っているので、長男は高校生になった今は床屋にいくこともありますが、基本的にわたしの家庭床屋に慣れています。もちろん坊主ではなく坊ちゃんカットもやっています。わが家の散髪はひと月に一度のペースです。小学生のころは、夏場は丸刈りということに我が家ではなっていて、特にいつとは決まっていないのですが、わたしが何も言わなくてもハサミでなく電気バリカンだけが出てきたら今日は我が家の夏のお約束、男子丸刈りカットデー(笑)てわかってたんでしょうね。ガーッとバリカンが入り、二人ともくりくりの丸刈り(3ミリ)になりました。やはり嫌がってましたね。そのときはいつも娘が面白がって大笑いしていましたっけ。娘の髪は小さい頃からずっとロングです。散髪も毛先をそろえるだけです。一度、「思い切ってショートカットにしてみない?サッパリするよ」と勧めてみたことがありますが、お流れになりました。女の子なので娘には何も言わないで自由にさせています。
あるとき長男が寝癖を直しているのを見て、わたしが冗談で丸刈りになったばかりの次男に「君も寝癖がひどいよ!」というと、「そうさね、困ったもんだ」と言って、クシで短すぎる髪の毛を笑いながらとかしていました。そんな次男のひょうきんな様子では1分刈り(3ミリ)にもだいぶ慣れてきたかなって感じで一安心しました。でも次男の髪は伸びるの早いので、「また切らなきゃ・・・」って言うと、やはり言います「まだいい!!」って。息子たちの丸刈りには娘もバリカンで時々わたしの手伝いをしてくれます。次男の五厘刈りももうすぐでしょう。次男には内緒ですが、今度、次男にバリカンを入れるのを娘と一緒に楽しみにしています。息子さんの丸刈りなのに床屋さんに行かせるお母さんもいるみたいですけど、絶対、自宅カットがおすすめです。安く上がるし、バリカンでバリバリ刈るのも楽しいですよ(笑)。だんだん触らせてもらえなくなる息子さんの頭をべたべた触れるのも自宅バリカン散髪の良さですね。育ち盛りの男の子はやっぱり丸刈りが一番だと思いますね。
以前、引越し先の中学の校則で背中までのロングヘアーからオカッパになった話をした続きです。中学時代、ずっとオカッパでしたが、中3の夏休み前に一度だけ耳だしのショートカットにしたことがあります。しかも、刈り上げ…。わたしの通った八女の中学には男子の五厘坊主(通称:マルコメ)だけでなく女子にも悪さをしたときには責任カット(通称:坊ちゃん刈り)というのがあって、まさかわたしがそうなるとは思いませんでしたが、なってしまったんです…。坊ちゃん刈り…。一緒にいた友達がタバコを吸っていたのがばれて連帯責任で女友達全員がダサダサの刈り上げショートカットに。ある意味すごいことですね。あと半年で卒業ということで自由な気分になってたのがうかつでした。高校になったら伸ばせるかもしれないと思うとこの時点での責任カットはやりきれなかったです。タバコを吸っている現場が見つかって、その場でお説教でしたが、月曜日の朝にもう一度職員室に呼ばれました。そこで反省の意味をこめて担任の先生(女性)に責任カットにするように言われました。ショックで言葉が出ませんでした。先生は引き出しからプリントを取り出してわたしたちに配りました。「責任カットのお願い」とあって、内容は「私は中学校で規則違反、また周囲の人たちに迷惑をかけたため、反省のために髪を短く切ることになりました。次のような髪型に散髪してください。1.前髪は眉毛より指二本分上で真っ直ぐに切り揃えてください。2.横の髪は、耳が全部出るように短く切ってください。3.後頭部は襟足を1ミリ程度にしてバリカンでなめらかに刈り上げてください」というようなことが書いてありました。髪を切るのはどこでもいいけれど、髪を切ってくれる人に、必ずこのプリントを渡すように言われました。先輩とか同級生で責任カットになったのを見たことがあったので、どういう髪型になるかはわかっていましたが、こんなふうにプリントを渡されるのは知りませんでした。女の子なのに「バリカンでなめらかに刈り上げてください」とかひどくないですか?悪さをしたら恥ずかしい刈り上げショート、年頃の乙女の…。反省のためだから仕方ないのかもしれませんが。さすがに男子みたいにみんなの前でバリカンで刈られたりとかはないわけですが、それでもこのプリントを渡すのは相当恥ずかしかったです。まあ男子はなにもしなくても校則でバリカンちゃんだから、それを考えたらいいのかもしれませんね。坊ちゃん刈り決定の女友達同士で相談したのですが、髪を切りに一緒に行ったりは恥ずかしいので、別々に行こうということになりました。切ってもらったのは行きつけの床屋さん。初めてオカッパにしてもらったところと同じ南野陽子似の理容師さんのところでした。
髪を切る期限はあさってまで、ということだったので、学校から帰って制服のまま床屋さんに行きました。残念ながらわたしの通った床屋さんは月曜日は開いてました。火曜日が休みなんです。つい1週間前に切りに行ったばかりだったので、床屋のおばさんが何て言うか、なんて、この際関係ないのかもしれませんが、やはり気になりました。ちなみに床屋のおばさんの得意なカットは男の子のスポーツ刈り…だそうで、わたしが今度どんな頭にされてしまうのか正直不安でした。刈り上げは得意なんでしょうけど。おばさんの切るオカッパは慣れていたので安心だったのですが。お店につくと、やはり「あら、どうしたの?」と言われましたが、「友達がタバコ吸っていたのががばれて…」というだけで事情を理解されてしまいました。恐るべし。先生に渡したプリントをおばさんに渡しました。「これから暑くなるし、刈り上げも夏らしくていいんじゃない?」と平気な様子でした。わたしが「オカッパでさえ我慢してるのに坊ちゃん刈りはいやだー」とごねていると、「ぶつぶつ言わない。悪いことしたんだから大人しく刈り上げ!男の子だったらマルコメくんなんだよ。それよりいいでしょ!」と床屋のおばさんに一喝されました。床屋のおばさんとは仲良くなっていたので、お互い言いたいことを言ってました。
刈布をかけられて髪を濡らしてカット開始です。この前切ったばかりのオカッパがどんどん切られて、耳が全部出て後ろもハサミで切られました。前髪もさらに短く(眉上指二本分)カット(涙)。ここで髪をドライヤーで乾かされました。バリカンで刈るのは髪が乾いているほうがいいんだそうです。わかってはいたのですが、やはり見るとビビりますね。バリカン…。でかくてごつくて…。とても女の子に使われるようなバリカンには見えませんでした。聞けば、男の子の丸坊主に使うバリカンと同じだそうです。罰だから仕方ないですね。床屋のおばさんに、そのバリカンで男の子を坊主刈りにしたのはどれくらい前?と聞いたら、昨日、とのことでした。お母さんに連れられてきた少年野球に入る小学校の男の子の頭をバッサリ刈ったそうです。床屋のおばさんはバリカンでのカットが得意らしいのですが、女の子に使うのはひさしぶりだと言っていました。ウィーンというバリカンの音にドキドキしてしまいました。もちろんバリカンは初体験。「じゃあ、ジャーッと刈り上げちゃうわよ~♪」という妙に嬉しそうなおばさんの声とともにバリカンが入ってきました。おばさんが嬉しそうなのはそのときはちょっとシャクにさわってましたが、今になって考えるとただでさえつらいことだから、笑顔で元気づけようとしてれてたのかもしれません。おばさんの人柄からいうとたぶんそうです。そういうふうに考えられるようになったわたしも大人になりましたね(笑)。後ろのほうからザリザリザリと刈り上げられる感触は意外と気持ちいいんですよ。床屋のおばさんがバリカンを動かしながらふざけて「このまま坊主にしちゃう?」とか言ってきたので、しゃれにならなかったです(汗)。バリカンが終わって、襟足ともみ上げをカミソリで剃られました。髪を洗ってもらって、ドライヤーで乾かしてもらったあと、もういちど、こんどは小さなバリカンで襟足を刈られました。
刈布を外されて、襟足を触ってみたら、信じられない感触でした。男の子の坊主頭を触っているような、自分の髪がこんなになってしまったのが信じられませんでした。床屋のおばさん、いつもの短めのくせが刈り上げにも出てたようです(涙)。鏡に映った自分はどこから見ても男の子。鏡に映る床屋のおばさんのロングヘアーがうらやましかったです。そのことを床屋のおばさんに言うと、「子供は短い髪のほうが清潔感があっていいのよ」と言われました。それでわたしが「おばさんも刈り上げになったことあるの?」と聞いたら、「それがないのよ~♪おばさんは刈るほう専門ねぇ♪」という答え。なんか悔しかったです。おばさんは私の短くなったトップの髪をつまみ上げて「サッパリしたわね。でもよく似合っているじゃない。最初から素直になればいいのよ。今度からはルール違反には気をつけることね」と言いました。おばさんは仕事で女の子の責任カットは何回かやったことがあるそうです。バリカンで刈られるって、なんか切ないですね。男の子が初めて丸坊主に刈られるときの気持ちがちょっとわかったような気がしました。
わたしは28になる女です。OLをやってます。ネットをやっていて、断髪フェチというジャンルがあることを知って、同じ感性を持った人がたくさんいることを知り、自分のフェチを表に出すことがすこしずつできるようになりました。わたしは中学生になるまで断髪フェチを意識したことがほとんどありませんでした。きっかけは引越し先の中学の髪型校則でした。そのときの話をしますね。
わたしはもともと福岡の久留米市ということろの中学に通っていました。女優の田中麗奈の出身地です。そして、そこから親の仕事の関係で中学1年の途中に八女市というお茶が有名な場所に引っ越したんです。久留米の学校では、男子は全員丸刈りでしたが、女子は長い髪でも結べばOKでした。わたしは小さいころからロング派で、肩より短くしたことが一度もなかったんです。自分で言うのもなんだけれど、髪がきれいなストレートで、背中の真ん中までの自慢のロングヘアーだったんです。お姉ちゃんも久留米の学校に行っていて、中学3年間ずっとロングだったので、わたしもずっとロングを続けると思ってました。だから小学校の間でも髪型校則とかはまったく意識してませんでした。強いて意識したとすれば男子の丸刈り校則くらいでした。今考えると、男子には悪かったなと思いますが、ひとごとなので、小学校を卒業する前に続々と男子が丸刈り頭になっていく中で、まだ丸刈りにしていない男子がいると、「あらっ、きみもそろそろバリカンじゃない?」とか言ってからかってました。中学校に入ってからも散髪したての丸刈りの男子たちの頭を触りまくって喜んでました。
八女に引っ越して、最初の登校日は、いつも通り長い髪をひとつ結びにして、何も知らないで学校に行ったんです。学校に行ってみると、男子は全員丸刈り、これは驚かなかったのですが、女子も肩より長い髪の子がひとりもいないのに気づきました。さすがに不安になりましたね。クラスのみんなの前で、あいさつするじゃないですか、わたしだけロングで、見ている女子はみんなちょっとださめのオカッパとかショートなんですよ。微妙な気持ちでした。なんかクラスの人から冷たい目で見られているみたいで、特に女子から。昼休みに急いでトイレに入って受け取った生徒手帳を見ると、女子の髪型はオカッパかショートカット、制服の襟よりも長い髪は認めないとはっきり書いてありました。覚悟はしていたものの実際に見るとさすがにショックでした。放課後にお母さんが迎えに来て、一緒に担任の女の先生の待つ応接室に行きました。手続きの書類とか、学校生活の注意とか、普通に話は進んで、最後に髪の話になりました。女子の髪型はオカッパかショートカットということを改めて聞かされました。ロング好きのわたしを知っているお母さんなら何か言ってくれるかと思ったら、いつもと同じような表情で普通にうなずいていました。しかも、学校指定の床屋さんがあるということを聞かされ、髪形の規則に間違いがないように最初は必ずそこの床屋さんに行くように言われました。中学の名前を言えば規則に合った髪型にしてもらえるということでした。渡されたプリントには校区内にある5個くらいの床屋さんの名前が書いてありました。お店に髪を切りにいくの自体が7年ぶりで、しかもわたしは床屋さんに行ったことがなかったので不安でしょうがなかったです。担任の先生もわたしの不安そうな様子を察したのか、「前の学校はロングでも良かったんですね。ロングの時と違って、首筋がスッキリ出るから、風が涼しいし、同じように首を出したポニーテールの時と違って、髪の毛の量もグッと減っているから、頭が軽くてラクチンですよ」とニコニコ顔で言われました。担任の女の先生は40くらいで、わたしと同じくらいのロングヘアーの先生でした。わたしがなんとなく悔しくなって、「先生は、髪が一番短い時はどれくらいでした?」と聞くと、「そうですね、わたしのときは、髪型の校則がなかったので、肩につくか、それより長い髪しか、経験がないです。がっかりさせてごめんなさいネ。先生はオバさんになってしまって、もう短いのは似合いませんから。今の学生さんは、若い時にこういう機会があるので、思い切って、オカッパやショートカットとか、短い髪型にチャンレンジできて、かえってうらましいわ。夏の大会前になると部活動で刈り上げのショートカットにする女子生徒もいますよ。聞けば、床屋さんの電気バリカンで刈り上げてるっていう子もいて、気合が入っていて、よいなっと思います。刈り上げなら汗っかきでも安心ですね。女の床屋さんにヘアカットしてもらってるようですよ。電気バリカンで刈ると、青々した刈り上げに仕上がっていて、思わず見とれてしまいます。オバさんのわたしにはとても真似できませんから」わたしが反抗的になって「なんで髪を短く切らないといけないんですか?」と聞くと、「まずは長い髪にこだわっている心を変えましょう。それは甘えです。大人になる準備段階だから、少しずつ、我慢を覚えないといけません。決められたことをきちんと守ることから何事も始まります。髪は女の命と言うけれど、オカッパになった時、何かが見えると思いますよ。男の子にも言うんですけれどね、電気バリカンがバリバリ頭に入っていくことで何かが見えてくるって。大事にしているものとの別れが人を大きくすることもありますよ」と先生は右手でチョキマークを作って、わたしの前でチョキチョキ動かしました。お母さんはクスクス笑っていました。わたしは呆然としてしまい、これからどうしようかと思いました。
家に帰る途中、お母さんに髪を切りたくないと言いましたが、お母さんは「あら、お母さんは楽しみね。短くなるとどうなるかって。いい経験だって担任の先生も言ってたじゃない。本当はお母さんが散髪してあげたかったけど、最初は床屋さんなのね。男の子もなのかしら。長い髪ともしばらくはサヨナラね。なんかサクラサクって感じでいいな」と言いました。わたしは唖然としてました。家に帰っても切りたくないと言ってだだをこねると、「オカッパかショートカットなのよね、どのくらい切らないといけないのかしらね、生徒手帳に書いてあった?」と言われたので、だまってお母さんに生徒手帳を渡しました。生徒手帳のオカッパの所には「前髪は眉より指一本ぶんよりも上で、横一直線に切り揃える。横の髪は、あごのラインで、一直線に切り揃える。後髪は、横の髪と同じ長さで、一直線に切り揃える。」というようなことが書いてありました。お母さんは鏡の前でわたしと一緒になり、手で長さを確かめました。「思い切ってショートカットにしたら?」とお母さん、わたしは絶対にいやだと反対しました。「明日かあさってには切りに行かなきゃね。電気バリカンで散髪してもらってる女の子もいるみたいじゃない、さっぱり短く散髪してもらってきなさい」とさらっと言われました。あんまりあっけなかったのでわたしもすぐに言い返せませんでした。その日は金曜日だったのですが、土曜日には未練があってどうしても行けず、結局、日曜日の夕方に行くことになりました。プリントにあった床屋さんには住所と店長さんの名前が書いてあったのですが、知らないおじさんに切られるのは嫌だったので、ひとつだけあった女の人が店長さんの床屋さんに行くことにしました。お母さんは「ひとりで大丈夫?」と言ってくれましたが、ついてきてもらうのは恥ずかしかったので、受け取った3千円を財布に入れて、家を出ました。その床屋さんは市役所の近くということだったので、すぐに見つかりました。赤と青のサインポールが回っていて、わりとこぎれいなお店でしたが、お店に入る前に、まわりをうろうろしてしまって、すぐには入れませんでした。
勇気を出してお店のドアを開けて中に入りました。出迎えたのは40くらいの女の理容師さんでした。あごのところに南野陽子みたいなほくろがあったのを覚えています。お客さんはわたし一人でした。年齢的には当時のお母さんと同じぐらいでしたね。優しそうな人だったのでちょっと安心しましたが、「カット?」と聞かれると、緊張で思わず足がすくんでしまいました。わたしがだまってうなずくと、散髪椅子に案内されました。ピンクの刈布をかけられ、「中学生のお客さん?今日はどうしますか?短くするの?」と聞かれました。わたしは言いたくなかったけれど、事情を説明し、通うことになる中学校の名前を言いました。理容師さんは「やっぱり、そうですか。せっかく長い髪でもったいないけどしょうがないわね。今日、お店の棚を整理していたら、このピンクの刈布が出てきたのよ。こういう時って結構、女の子の決意の断髪式があるものなのよね。大事に伸ばしたロングヘアーだろうけど、心を鬼にして短くカットさせてもらうわね」と言いました。「ご希望は、オカッパさん?ショートカットさん?」と聞かれたので、オカッパならぎりぎり結んだりもできるかなと思い、「オカッパで」と答えました。「オカッパさんね、わかりました」理容師さんが、なぜか「オカッパ」と「ショートカット」に「さん」づけをしていたのを覚えています。理容師さんは「オカッパさんもきっと似合うと思いますよ。スッキリと短くなった髪も、女の命って言えるように可愛くカットしてあげるわね」と言いました。理容師さんは背中の真ん中まであるわたしの髪をすごく丁寧にブラシとクシで梳かしました。数分後にはゴミになってしまうのに、なんでこんなに念入りにされるのかって思いました。その後、髪を霧吹きでまんべんなく湿らせました。
「それじゃあ、サッパリ短くしちゃいましょうね。がんばってくださいね」と、ハサミを手に持った理容師さんが笑顔で聞いてきました。わたしにはその笑顔がかえってつらかったけど、うなずくしかありませんでした。理容師さんは、まず、あらくわたしの髪をザクザク切っていきました。背中の真ん中まであった髪が、あっという間に肩につかない長さになりました。大事に伸ばしてきた髪だったので、正直、こんなに簡単に短くカットしてしまう理容師さんが少し憎かったです。でも今考えるとあんなふうに一気に切ってくれたほうが、ゆっくりじっくり切られるより、たしかに気が楽だったと思います。理容師さんもわたしと同じようなロングヘアーの小中学生の女の子のお客さんを何人も短くカットしてきたからわかってたんでしょうね。それから、前髪です。目を閉じていましたが、オデコのところでジョキジョキと前髪が一直線に切られていくのが伝わってきました。ハサミの音が止まったので、目を開けると、前髪が半分だけ眉の上できっちり切り揃えられていました。理容師さんは、残った前髪はそのままににして、横の髪を切り始めました。そしたらビックリしました。切った毛先がほっぺの真ん中あたりに当たるんです。なんでこんな短くされちゃったんだろうってパニック状態でした。たぶん顔も引きつっていたんじゃないかな?そしたら理容師さんが「大丈夫?中学生の最初のお客さんはちょっと伸びても風紀検査にひっかからないようにいつも生徒手帳より少しだけ短めに切らないといけないの。ごめんね」と言いました。わたしは大きなお世話と言いたくなりましたが、かわりに「大丈夫です」と言っていました。それからどんどん切られていって、前髪も全部、眉の上になり、反対の横の髪も短くなり、最後に後ろの髪を切って、オカッパの出来上がりです。もう終わりかと思ったら、後ろのほうでジョリジョリ音がするんです。うなじをカミソリで剃られてたみたいです。とにかく信じられないって感じでした。
カットが終わり、ドライヤーで短くなった髪を乾かされてブラシを入れられてから、改めて鏡を見ると、ロングヘアーだった自分の代わりに、ひとりの田舎の女子中学生がいました。この前、八女の学校のクラスで見た女子たちと今は自分も同じです。そしたら理容師さんが、「ロングヘアーからのドラマチックな断髪式だったけど、意外とケロッとしてるわね。安心しました。心を鬼にして短く散髪するって言ってたのもウソみたい。もう髪の毛は結べなくなっちゃったけど、素敵に短くなったオカッパ頭で学生生活をエンジョイしてください。頭も軽やかに、心も軽やかに、新生活、がんばってくださいね」とニコニコして言いました。わたしは素直にはそう思うことができませんでした。「切った毛、断髪式の記念に持って帰る?」と聞かれたんですけど、なんか切った髪の毛持って帰るのって結構つらいじゃないですか。だから断りました。「夏場はショートカットも涼しげでおすすめですよ。短い髪型を怖がらないでね」と理容師さんが笑顔で送ってくれました。
理容師さんにお金を払って放心状態で家に帰りました。家に帰ってしばらくは恐くて頭を触わる事も鏡を見る事も出来ませんでした。しばらくして勇気を出して鏡見た時はやっぱりショックだったですね。首くっきり見えるし、耳たぶもちょっと出てるし・・・。それにうなじ剃られてるし。正直いって信じられなかったです。でも、現実でした。それから髪の毛をさわってみて改めて夢じゃなかったんだって思いました。理容師さんの言っていた通り、とても結べるような状況じゃなかったです。お母さんは「あらっ、かわいくなったわね」と言っていましたが、無責任に聞こえてしょうがなかったです。そのうちお姉ちゃんが帰ってきてわたしの頭を見てクスクス笑って、「別れが人を大きくするのよ。髪の毛ひとつとってもドラマがあるわね。お姉ちゃんだけロングヘアーでごめんね」と言っていました。お父さんも私の頭を見て笑ってるし。翌日、中学校に行くと、わたしのダサいオカッパ頭を見たクラスの女子たちの勝ち誇ったような視線がつらかったです。1、2ヶ月してクラスにもだいぶ慣れて、友達もできました。それから一度だけ、髪のお洒落をしたくて久留米の美容室に行ったりもしたのですが、女子の先輩に生意気だと言われ、結局、八女に来て最初に行った南野陽子似の女性理容師さんの床屋にずっと通いました。理容師さんのおばさんとも仲良くなりました。部活で刈り上げにする女の子はこの理容師さんに散髪してもらっているそうでした。電気バリカンで刈った青い刈り上げには理容師のおばさんも思わずウットリくるそうでした。わたしは、それから、ずっとオカッパでしたが、一度だけショートカットにしたことがあります。そのときの話はまた別の機会にしますね。