「わたしは老人で、たくさんのトラブルを経験してきたが、そのうちの大半は決して起こることがなかった」- マーク・トゥエイン
心配とは何でしょうか?心配は非常に強い不安の感情です。心配は、未知のものに対する恐れ、最悪のことが起こるという思考のことです。
わたしたちは将来のことについて関わろうとしすぎることがあります。あらゆる最悪のシナリオを考えて繰り返しネガティブな自問自答をすることに心を奪われるということがわたしたちにはあるのです。たいていの思考は次のように始まります。
「もしもあのとき、
家にいていたら」
こう言っていれば」
反対の決定をしていれば」
もしくは、
「もしも、
交通事故にあったらどうしようか」
首になったらどうしようか」
うちのティーンエージャーが妊娠したらどうしようか」
病気になったらどうしようか」
心配は思考の習慣的な行動です。あなたのご両親が慢性的な心配性であれば、あなたもその可能性がありますし、あなたの子供にも受け継がせることになると思われます。心配が習慣的な行動だとすれば、心配を克服する能力もまたあなたにはあるのです。心配をよりポジティブな習慣に置き換えるのです。
心配についての研究の結果、次のような統計が明らかになっています。
40%は決して起こらない心配である。(つまり心配でわたしたちは時間の浪費をしているのです)
30%の心配はすでに起こってしまったことである。「なりゆきにまかせる」ということを学び、自分と他人を許しましょう。誰も過去は変えられません。あるがままを受け入れ、前に進みましょう。
12%は不必要な心配である。(他人がわたしたちについて考えているような心配)
10%は小さくて重要でない心配である。(夕食を何にしようか、遅刻するんじゃないか、何を着ようか、といった心配)
8%は実際に起こってしまう心配である。このパーセンテージのうち...
4%の心配は起こってしまうがもはや自分ではどうしようもないことである。わたしたちは結果を変えることはできません。こういった心配は、自分の健康や、愛する人の死や、差し迫った自然災害といったものを含みます。多くの場合、これらの出来事は心配する以上に耐えることが可能なことです。
4%の心配はそのうちの全てではないがいくつかは結果をコントロールすることができることである。基本的に、これがわたしたちが直面する問題や課題について行動することもしくは行動しないことで結果が変わってくるものだとわたしは考えます。
これらの統計を見てくれば、次のような問いを投げかけることには価値があると思うでしょう。
わたしはこれらの質問に答えることができません。わたしができるのは、心配を克服するためのテクニックを提案することだけです。心配をする習慣をやめる決心をするかどうかはあなたしだいです。
「毎日少しずつ心配をしていたら、人生の中で数年間を失ってしまうことになる。もし何かが間違っていたら、できる限り直しなさい。しかし、心配しないように訓練しなさい。心配しても決して何も直せない。」- メアリー・ヘミングウェイ
1.最悪の事態に備え、最善を期待しましょう。これはデール・カーネギーが『心配するのをやめて生活を始める方法』でまさにアドバイスしていたことです。最悪の結果を受け入れて最悪の状況を改善する行動をとりましょう。
2.忙しくなりましょう。自分が心配を始めていると気づいたら、to-doリスト(やることリスト)にしたがって忙しくなるようにしましょう。リストを持っていなければ、書きましょう。ゴールと、そのゴールに到達するための行動のステップをリストアップするのです。重要なことを忘れてしまうのではないかという心配を止めることができるのがto-doリストの利点です。
3.自分の注意をそらしましょう。友達に電話しましょう。いい本を読みましょう。愉快な映画を見ましょう。子供を公園に連れて行きましょう。散歩に行きましょう。やれることはたくさんあります。
4.サポートを受けましょう。友達や家族は素晴らしいサポートの源泉です。彼らが事態をどのように見ているのかをあなたに教えてくれることは特に価値があります。ときには、話すだけでも心配が消えることになったりします。
5.決定を下しましょう。もしも個人的な問題やビジネス上の問題で心配しているのであれば、そのときが決定を下すときです。いったん何をするのかを決めたら、あなたは可能な限り最善の結果に向けてとるべきステップを踏むことができるようになります。
6.問題に真正面から取り組みましょう。通常その問題はあなたの心配の原因になっている問題ではありません。通常それは問題の予知です。どうやって他の人が影響を受けたり、対処したりするでしょうか。できるだけ早く問題に取りかかりましょう。
7.リラックスする練習をしましょう。完全にリラックスする時間を取ることは重要です。目をつぶって、鼻と口から深呼吸をしましょう。呼吸するたびに自分にリラックスするように言い聞かせましょう。こうして不安が体から抜けていくのに数分しかかかりません。
8.CDを聴きましょう。あなたのお気に入りのCDでもいいですし、脳波のCD(brainwave CD)、行動モディフィケーション(修正)テープ、といったような心配や不安を消滅させるように作られたものを聞くのがいいでしょう。(これらは自己催眠やサブリミナル効果のあるものである必要はありません。もちろんそういうものを選んでもらってもかまいません。)
9.日記を書きましょう。心配していることを日記の中に全て書き出してしまうと、たいていのひとは安心感を感じます。書くことで自分が本当は何を恐れていているのかを発見し、状況を改善するために客観的に動くことができるようになります。
10.体を大事にしましょう。休息をたっぷり取りましょう。健康的な食事を食べ、運動をしましょう。体と心に栄養をつけると、物事を見通すのが楽になります。また予期しないことに立ち向かうのが容易になります。
11.あなたが恵まれていることを確認しましょう。感謝できることがたくさんあるはずです。身の回りを見てください。美しい世界に住んでいます。健康や家族や心や国や家や仕事やテレビ、電子レンジにさえ感謝できます。
12.思考を監視しましょう。思考を意識して心配をポジティブな考えに置き換えるように準備しましょう。「落ち着きは力のゆりかごである」(ジョシア・ギルバート・ホーランド)といったポジティブな思考や引用句で準備をするのです。
心配をするのをやめるテクニックはたくさんあります。重要なことは、心配に代わる新しい行動が習慣化するまで、それらのテクニックをコンスタントに使い続けることです。
シンディー・ハルブルックは人生の障害物を乗り越えることに焦点を当てたブログを持っています。彼女は自分の15年以上のソーシャルサービスとみずからの体験から語っています。CindySense.comを訪れたときは無料のe-book「幸福へのガイド」をご覧になってください。
オリジナルはPickTheBrain(:自己改善とモチベーションに捧げるブログ)に投稿されました。
以上は、
原文:「12 Techniques to Stop Worrying」Cindy Holbrook
からの翻訳です。